刺青図柄の意味 将軍太郎良門

将軍太郎良門 武者絵
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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伝説の妖術使い。平将門たいらのまさかどの嫡男とされる。

平良門たいらのよしかど

自らを『新皇』と称し、関東一円を支配した平将門は、勅命を受けた貞盛・秀郷軍に討ち取られ、無念の最期を遂げた。

将門の娘の五月姫はまだ赤児だった異母弟の太郎を連れて辛うじて戦乱を逃れた。五月姫は亡父の菩提のため仏門に入って法名を如蔵尼にょぞうにと改め、弟の養育のため筑波山の麓に隠れ住んだ。

弟の太郎は幼い頃より武芸に励み、やがて父を偲ばせる武士へと成長していった。

成長した太郎は、筑波山中で妖しげな蝦墓の術を使う仙人・肉芝仙にくしせんと出合う。この仙人から亡き父、そして自身の素性を明かされた太郎は一途に復讐の念を抱くようになり、一族の再興を図ろうと一念発起する。

将軍太郎良門
父・将門の紋章である繋ぎ馬の旗を掲げる良門の姿

肉芝仙から伝授された妖術を会得した太郎は、父の出生地である相馬から『相馬太郎良門』と名乗りを上げ、全国に散らばった同志を捜す旅へ出る。姉の如蔵尼は瀧夜叉姫と名を変え、集まった仲間と相馬の古内裏を本拠地として良門を支えた。

刺青師・龍元

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