石川雲蝶

ここは三年前の七月にも参拝しましたが 拝殿が開いておらず 内部の欄間を見る事ができなかったので 再訪しました。現在（令和五年九月）は週末の他 水曜日も開放しているとの事。

〜追記あり（2023.10.06）　弟子の彫鈴と新潟の寺社仏閣に参拝して来ました。新潟遠征第一弾は長岡市の曹源寺です。「人々が集う開かれた寺」のご住職には大変親切にしていただきました。

体毛を一本一本再現した仁王様は必見です。本堂には麒麟などの霊獣と四睡が彫られた欄間がありました。

いよいよ開山堂シリーズ最終回。雲蝶の魅力を余す所なく紹介します。

盛遠は袈裟の指示通りに源渡の寝所に忍び込み　暗闇の中一撃で渡を殺害すると　首を切り落としてそれを抱えて一目散に逃げた　寺社彫刻では非常に珍しい生首の彫り物を見る事ができます

村興しも大切な事ですが、雲蝶が「越後のミケランジェロ」止まりでは非常に惜しいと思います。国を挙げてもっと保護するとか内外にアピールするとかした方が良いと思います。でも隠して仕舞って置くだけなら、今のままで良いです。私見です。

雲蝶渾身の開山堂。向拝だけでも、牛若丸や鬼若丸、渡辺綱の鬼退治など刺青でも定番の題材がぎっしりと詰まっています。

石彫りや木彫りから絵画・鏝絵までなんでもこなす石川雲蝶。新潟では15歳年上の小林源太郎と一緒に仕事をする事が多かったそうです。

雲蝶の事を「日本のミケランジェロ」と形容するのはいかがな物か、と思います。

宮彫りの魔術師・石川雲蝶の精緻な彫り物で飾られた御本殿を見に訪れました。

二人の天才、石川雲蝶と小林源太郎が八年の歳月を掛けて仕上げた超絶技巧の精巧な彫り物を鑑賞する事が出来ます。

20歳の頃にはすでに世に名が知られていたという石川雲蝶。円熟期の彫り物を鑑賞してきました。