肩額七分袖「須佐之男命の八岐大蛇退治」が完成しました。この人はアメリカ人で刺青は初めて。やる前は少しビビってたけど、始めてしまえば何て事はなさそうでしたね。
ヤマタノオロチ退治伝説とは
古事記では 須佐之男命八俣遠呂智退治
日本書紀では 素戔嗚尊八岐大蛇退治 と表記する
スサノオの蛮行に姉のアマテラスが怒って隠れてしまう「天の岩戸」の後、スサノオは高天原から追放される。
流浪の末にたどり着いた出雲の国の肥河・鳥髪という地で、老夫と老女が乙女を挟んで泣いていた。スサノオが
「お前たちはなぜ泣いているのか」
と尋ねると老夫は
「私の娘は八人いましたが、身一つに頭が八つ、尾が八つあるヤマタノオロチが毎年一人ずつ食べ、今日は最後の娘が食べられてしまうのです」
と答えた。
スサノオが酒を八つの瓶に満たして待っていると、ヤマタノオロチがやって来て酒に頭を突っ込んで飲み干して泥酔してしまった。その隙にスサノオは大蛇を十拳剣で切り刻んで退治する。
詳しくは 刺青図柄の意味 スサノオノミコト 「八岐大蛇退治」 をご参照ください。
日本の神様は喧嘩もすれば意地悪もするし、「因幡の白兎」なんかには 良い神様 悪い神様 なんてのも出てきます。ここら辺の事情を一神教の世界の人に説明するのは結構難しいんですよね。でも、今はウィキペディアなんかがあるから、色々読んで勉強して貰ってからの施術になります。始めてしまったら後戻りは出来ませんから。
この人は蚊に刺されると掻き壊してしまって、傷が治るまでその部分を施術できない、なんて事ばかりで、その部分を後回しにしながら結構大変でした。
実際、肘の辺りに掻き壊した跡がありますね。刺青入れた後だったから良かったけども。。。でも、終わった後でもあまり深〜く搔きむしると色が飛んでしまいますから気を付けてくださいね。
スジをマシン、ぼかしを手彫りでの施術です。
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刺青師・龍元