伝説の七人の隠士 [赤城神社] 群馬県

竹林の七賢人 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和四年七月下旬 群馬県渋川市の赤城神社に参拝しました

赤城神社鳥居

群馬県内に100社以上ある赤城神社の一つ 御由緒などは不明です

赤城神社拝殿

覆屋には鑑賞しやすい大きめの木製格子窓 金網などはありません

赤城神社

見事な御本殿です

赤城神社御本殿

海老虹梁の龍

海老虹梁の龍

阿形です

海老虹梁の龍
赤城神社御本殿

胴羽目は三面で竹林の七賢人

竹林の七賢

竹林の七賢人とは 中国の魏・晋の時代に 常軌を逸したような発言や奇抜な行動で知られた 七人の賢者の事 

竹林の七賢

偽善的な世間のきまりの外に身を置いて 竹林で酒を飲み 

赤城神社御本殿

形式に堕した儒教の礼教を批判して 老荘の思想を好み 音楽を奏でて 清談にふけったと云われます

竹林の七賢

阮籍げんせき 嵆康 けいこう山濤さんとう 劉伶りゅうれい 阮咸げんかん 向秀しょうしゅう 王戎おうじゅうの七人という事ですが 実際にはこの七人が一堂に会した事は無いそうです

竹林の七賢

Wikipediaによると 日本では 現実離れしたお気楽な発言をする者の代名詞

竹林の七賢

ですが 当時の世相では 自由奔放な言動は死の危険がありました

赤城神社御本殿

実際に嵆康けいこう讒言ざんげんによって陥れられ 死刑に処せられています

竹林の七賢

常軌を逸したような発言や奇抜な行動とは 例えば阮籍げんせきは 白い目と青い目を使い分ける事が出来ましたが(←これもビックリ)

竹林の七賢

嫌いな人が来ると白眼で対応し 気に入りの人物には青眼で対応したそうです

白眼視というのはここから来ているとか

竹林の七賢

胴羽目の丸い枠は洒落ていますが 彫り物自体が小さくなってしまうのが 難ですね

赤城神社御本殿

海老虹梁の龍

海老虹梁の龍

こちらは吽形です

海老虹梁の龍

綺麗に掃除されているし 窓も大きくて明るい内部 見応え十分の御本殿でした

刺青師・龍元

110(2022.08.31)

コメント

  1. より:

    胴羽目彫刻探求に行けておりませんが、龍元さんのブログを拝見する事で『行った気』になっている自分に気が付きました・・・。涼しくなったら胴羽目彫刻探求再開したいと思っております。

    • ありがとうございます!それが最高の褒め言葉です。ブログを見た人に実際に観ている気分になって貰うのが目標です。でもやはり直に観るのが1番ですね!

  2. onijii より:

    onijiiです。
    木目がいい感じですね。

    彫刻には四天王、七賢人、七福神、八仙、
    十王、十二支、十六羅漢、二十四孝など、
    数字が付く題材が幾つもありますね。(笑)

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