手彫りというと皆さん痛いと思われる様ですが、実はマシン彫りに比べて痛みが楽だという事はウィキペディアにも載っています。
気になる所用時間ですが、マシンと比べて早いとは言いませんが、特別遅いという事はありません。もちろん、これはボカシ(色入れの事)についてです。手彫りのスジ彫り(アウトラインの事)はマシンには到底かないません。絵柄によりますが、2〜3倍の時間が掛かります。
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サクッサクッと音がするのがハネ突きと言って、色が濃く入ります。音がしないのがイモ突き、力加減で色の濃淡に変化をつける事ができます。これと二種類の濃さの墨を組み合わせて、手彫りならではの無段階の濃淡を表現する事が出来ます。
このお客さんはスジをマシン、ボカシを手彫りでという注文です。スジの太彫りも手彫りです。
現在、ボカシ6時間です。
こんな道具で彫ります。墨は本墨と薄墨の二種類。
手彫り針、マシン針、墨、インクカップ、グローブなどは全て使い捨て。その他触れるものはプラスチックフィルムで覆い、顧客毎に交換、殺菌消毒しています。
完成が楽しみです。
刺青師・龍元