二十四孝 [三嶋神社] 埼玉県

二十四孝 曾参 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和二年八月吉日、埼玉県日高市の三嶋神社に参拝しました。

三嶋神社鳥居

御祭神は大山津見神おおやまつみのかみだと思いますが正確なところはわかりません。

〜追記(2020.09.07)日高市のサイトによると御祭神は事代主命ことしろぬしのみことだそうです。追記終わり〜

三嶋神社拝殿

ガラス窓です。

三嶋神社

御本殿左面

窓が大きく綺麗にしてあるので鑑賞はしやすいですが、ガラス窓は斜めの写真が上手く撮れません。

三嶋神社御本殿
三嶋神社御本殿左面

二重虹梁間には親子獅子。妻には鳥で、鷹ではなさそうです。懸魚は鶴。

左面妻飾り

これは珍です。初めてかも。胴羽目探求の師によると、これは二十四孝の曾参そうしんだそうです。『曾参が薪拾いに出ている間に来客が来たが、貧乏なため老母は持てなす事が出来ず、曾参よ早く帰って来い!と願ったら、胸騒ぎがしたので直ぐに帰った』という話。

二十四孝 曾参

御本殿右面

三嶋神社御本殿

このテリは何でしょうね。何か塗ってあるのか、そういう木なのか。稀にあります。

三嶋神社御本殿右面
右面妻飾り

こちらも二十四孝から孟宗もうそう。『冬に年老いた母が病気になり、好物のタケノコが食べたいと言うので、孟宗は竹林を探したが、真冬にタケノコがあるはずもなく、孟宗は泣きながら雪を掘った。すると、雪が溶け、土の中からタケノコが沢山生えてきた。』という話。因みに刺青の刺し棒は孟宗竹で作ります

二十四孝 孟宗

脇障子の人物は柄杓を持っているので猩々でしょう。左側の脇障子は上手く撮れてなかったのでアップしませんが、大杯を持っていました。

猩々

背面

背面には彫り物はありませんでした。

三嶋神社御本殿背面

グーグルアースで見ると辺りはゴルフ場と畑に囲まれていて、倉庫か工場だかの屋根にはソーラーパネルが沢山見えます。

三嶋神社遠景

のどかな所でした。

刺青師・龍元

189(2020.09.06)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。
    連休は沼田市、中之条町方面の力神巡りの予定です。
    吾妻神社や大国魂神社も行こうと思ってます。
    吾妻神社は、小林源太郎父子の作品だそうですね!

    山間部の神社に行くと、いつも思うことがあります。
    移動手段が徒歩だった時代に、何時間も何日もかけて
    ここまで彫りに来たんだなあ。
    凄いなあと感心するのです。変でしょうか?(笑)

    • 龍元 より:

      そうですか、連休中は天気が良いといいですね。

      大国魂神社は入り口を探すのに手間取りました。
      結局、車を神社の裏手に停めて、
      裏から入りました。

      吾妻神社は源太郎父子ですか。
      なるほど、見返すと確かに海老虹梁の龍なんか素晴らしいですね。
      胴羽目は元々無いのか失われてしまったのかわかりませんが、
      源太郎と聞くと惜しい気がしますね。
      こちらは南側の鳥居脇に駐車場があります。

      いやあ、変じゃありませんよ。
      昔は道路も整備されてなかっただろうし、
      獣道みたいな道を通って行ったんでしょうね。
      私も家に帰って地図を見ながら空想に浸っていますよ。

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