令和二年九月吉日、栃木県真岡市の長沼八幡宮に参拝しました。
鳥居をくぐると天明七年(1787)建立の隋神門があります。
右大臣。
左大臣。
梁の上には迫力の龍がありました。
隋神門裏面の蟇股の化け鯉。
御由緒
延暦十四年(795)誉田別尊を奉斎
康平六年(1063)源頼義 石清水八幡宮を勧請
永保二年(1082)源頼家 社殿造営
元暦年間(1184〜5)鶴岡八幡宮を勧請
建久四年(1193)源頼朝 加茂社と春日社を勧請
元禄十年(1697)社殿再興 二荒山神社・熊野神社を勧請
延享三年(1746)二荒山神社・熊野神社現社殿建立
天明七年(1787)隋神門建立
御祭神 誉田別尊
向拝には青い龍がありました。
あちこち撮影していると、宮司さんらしき神職さんが拝殿内に招じ入れてくださいました。
拝殿内部には三枚の大きな絵馬がありました。
人物が沢山描かれていて、一人一人に名前が書いてあります。
何人描かれているか聞いた様な気がするのですが、忘れてしまいました。
寄進がある度に描き足していったそうです。
拝殿と弊殿の間の欄間には見事な龍が二匹。
黒ずんで見えるのは、昔、神仏混淆の時代にここで護摩を焚いていて、煤で真っ黒になっていたものを磨いたからだそうです。真っ黒だった天井からは絵が見えて来たとか。
他にも、向拝の扉上に掲げてあるプロペラはドイツ製で戦前の物だとか、御本殿正面の狛犬の話とか、御祭神の話とか、色々な話を聞いたのですが、忘れてしまいました。
神職さんは事ある度に「今日はノンビリなんで。。。」と言ってました。この日は休日だったのですが、休日だからノンビリなのか、例年は忙しい休日のはずが新型コロナで人出が無いのでノンビリなのか。。。少し寂しげな響きがあった様な気がします。
御本殿胴羽目と脇障子には残念ながら彫り物はありませんでしたが、境内社の熊野神社と二荒山神社には立派な彫り物があったので、次回に。
刺青師・龍元
237-01(2020.10.25)
コメント
onijiiです。
プロペラと古絵馬が強く印象に残っています。
無数の参拝者は、そういうことだったのですね。
下手物好きなので、化け鯉に痺れました。(笑)
このプロペラは一本の木から削りだしたのではなく、板を何枚も貼り合わせて強度を出している、なんて技術的なお話もしてくださいました。
化け鯉は好きなモチーフのひとつなので、気が付けば必ず写真に収めてます。