令和四年十一月中旬 群馬県渋川市の岩井堂観世音御堂に参詣しました
延久五年(1073)創建
観応の頃(1350−52)再興
岩窟を利用して堂宇が建てられ 奥の洞窟には三十体余りの石仏が安置されています
お参りはしましたが こちらの御堂には特に彫り物はありません
お目当ては境内社の大鳥神社
鳥居をくぐり 階段を少し登ると小さな社殿があります
脇障子は唐獅子牡丹
割と新しい様に見えます
胴羽目は天岩戸
長鳴鶏がいて 天宇受売命が胸をハダけて踊っています 古事記では下も見せて踊る事になっています
岩戸をこじ開ける手力男命 天照大神はおらず太陽が見えます
まるで窓のカーテンを開けているみたい「朝だよ〜もう起きなさい!」
木に手をつき 天宇受売命を見守る老神も気になりますが 前面に廻ります
中備は龍
扉脇板は昇り降りの龍です 尻尾の先がツチノコみたい
右面です
一瞬 王様⁉︎と思いましたが 上に鳥が飛んでいるので これは神武東征の八咫烏に導かれる神武天皇 もしくは道臣命でしょう
〜追記(2023.08.05)よく見ると背後に光の線の様な物が見えるので これは「東征の際に神武天皇の弓の先に止まった金鵄が光を放ち 長髄彦軍の兵の目をくらませている場面」かも知れません。
金鵄というのは日本書紀のみに出てくる霊鳥で 八咫烏と混同・同一視される事もあります。
追記終わり〜
三柱とも外はねパーマに王様ヒゲを生やした同じ顔
私も以前 王様に憧れて こんなおヒゲを生やしていた事があります
会う人すれ違う人 皆ニヤニヤします
アメリカやヨーロッパでは会う人には褒められたり「どのワックス使ってるの?」と尋ねられたりしましたが 日本人は奥ゆかしいので人の容姿についてアレコレ言いません ただニヤニヤ。。。
一度イオンモールで知らないオバさんに爆笑された事がありましたが その時は私も一緒に爆笑してしまいました
閑話休題〜
脇障子はこちらも唐獅子牡丹 胴羽目の厚みが凄くて獅子の顔が隠れてしまってます
超絶技巧の彫刻も好きですが 下手うまや面白みのあるキワモノ彫刻も大好きです
刺青師・龍元
142(2022.12.03)
コメント
新規情報ありがとうございます。 味がある彫り物ですね。
ココは群馬の彫刻探知機と異名を取るお方に教わりました。