令和二年九月吉日、栃木県下野市の金井神社に参拝しました。
御由緒
宝暦四年(1754)現在地に遷座
天保期〜嘉永期(1830〜1850)彫刻製作と推定
明治五年(1872)金井神社と改称
御祭神 磐裂命 根裂命
彫師 富田宿(栃木市大平町)磯部氏系統の彫刻師と推定
(しもつけ市の文化財バーチャルミュージアムより)
案内板には彫師が磯部氏系統とありましたが、磯邊家の事でしょうか。
御本殿は彫り物で埋め尽くされています。
海老虹梁には 松鶴 が彫られていました。これは珍ですね。松の木がリアルです。
御本殿左面。縁下組物間には 波に千鳥、腰羽目には 飛龍 があります。
胴羽目は 金龍周の武王を護る です。
背面にも所狭しと彫り物がありました。
胴羽目は 韓信の股くぐり。
御本殿右面。
なぜかここで 牛若丸 が。。。出来ればここは中国図柄で決めて欲しかった所ですが。。。まあ、私の勝手な感想です。
御本殿には至る所に寄進者39人の名前が彫られています。
うち26人は女性。屋号で彫られているものが多いそうです。職業婦人という事か。
江戸末期の女性の立場は、私たちが思っているのとは随分違うという研究もありますね。
境内や御本殿は綺麗に清められていて、気持ちの良い神社でした。
刺青師・龍元
232(2020.10.20)
コメント
onijiiです。
赤が印象的な神社ですね!
ご奇特な女性たちのおかげなんですか?
信仰心の厚さに感心してます!!
まさに埋め尽くされている感じですね!!!
どちらかというと、自分はシンプルな方が
・・・。勝手言って済みません。(笑)
そうですね。私も大分慣れて来ましたが、ここまで彫り物が満載だと一つ一つ見ていくのが大変で疲れてしまいますね。必ず見落としが出てきます。実はここ、二回行きました。