令和四年新年寺社彫刻巡礼の旅二社目は栃木県那珂川町の向田神社です。
拝殿前には樹齢六百年と言われる大きなケヤキの木。
残念ながら御本殿には胴羽目彫刻は無しです。腰組みが立派。
海老虹梁は波に千鳥です。瞬間瞬間を切り取った様な構図。
ここのお目当ては境内社のお稲荷様。
小さな御本殿に腰の高さの壁と屋根を掛けただけの社殿で、彫り物の鑑賞には最適です。
小さいながらも彫り物は立派です。
懸魚は鶴。
お馴染みの彫り物ばかりです。
胴羽目は唐獅子牡丹。
胴羽目の上にも鶴。
脇障子は両側とも狐でした。
向拝中備は龍。
手の平サイズの龍なので、あえて細かい所まで彫り込み過ぎてない所にプロフェッショナルなものを感じます。なんて素人の感想です。
ふと下を見るとおキツネさんが見上げていました。
背面には彫り物はありませんでした。
素晴らしい神社でした。
刺青師・龍元
002(2022.01.08)
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