令和四年一月中旬、埼玉県越生市の八幡山神社に参拝しました。

読みは「はちまんやま神社」「やわたやま神社」「やわたさん神社」と色々ある様です。

越生町のサイトによると、八幡神社に山神社を合祀して八幡山神社になったらしいです。

小ぶりな御本殿です。これ位が好きです。

正面扉脇板は鯉の滝登り。

右面胴羽目は二十四孝から楊香。父と一緒に山に行ったら虎に出くわし、楊香が「私を食べて良いから父を助けて」と虎の目前に立ちはだかると、虎は行ってしまった、という話。

大きな虎です。

推し止める楊香。

肝心の父親がいません。楊香を置いてとっとと逃げてしまったのか。この構図はたまに見掛けますが、父親がいなければ楊香はただ無茶な事をやっているだけ。楊香!早く逃げなさい‼︎

廻し縁の上には何かが立て掛けてあります。

どうやら外れてしまった脇障子。松の木です。

左側に廻ります。

扉脇はこちらも鯉の滝登り。

胴羽目は二十四孝から郭巨。

老母を養う為に口減らしに幼い子供を埋めようとしたら、天がその孝心に感じて黄金の(入った)釜を郭巨に与える話。

天に拝謝する郭巨。

釜を見るでもなく子供を見るでもなく、ただ宙を見つめる郭巨の奥さん。きっと一生罪悪感に苛まれるでしょう。

背面には胴羽目彫刻はありませんでした。

こんな小径を歩いて行きました。

刺青師・龍元
033(2022.02.27)
コメント
onijiiです。
二十四孝多いですね。
それにしてもこの虎は大きい。
こんな大きい虎に立ち向かうとは・・・。
親父しっかりしろと、いつも思います。(笑)
親父はだらしないですが、他のものと比べると一番現実的というか、あってもおかしくない話ですよね。姑に乳吸わせるとか、裸で氷に寝転がるとか、70歳過ぎて赤ん坊のふりするとか、滑稽話なのかと思ってしまう他の二十四孝の中では唯一シリアスな輝きを放っています。