令和三年九月下旬、栃木県芳賀町の星宮神社に参拝しました。
天正十八年(1590)佐藤左京信良が虚空蔵を氏神として勧請
昭和五年(1930)現拝殿新築
御祭神 磐裂神 根裂神
裏へ廻ると御本殿覆屋がありました。
御本殿右面
胴羽目はかつては彩色だった様です。
微かに白い胡粉が残る中、弁財天が彫られているのが分かります。
その横には鹿がいるだけだと思いましたが、よく見ると鹿の後ろにも人物らしき形がありました。寿老人と思われます。
御本殿背面
遠目には、赤ん坊を抱いている老人とお婆さんに見えてしまいましたが。。。
良くみると、盃に口を付けている恵比寿天。
老婆に見えるこちらの人物は大黒天でしょう。背後には米俵と打ち出の小槌があります。着物には宝珠の柄があり、かつては綺麗な彩色だったのだろうと思われます。
御本殿左面
こちらも七福神である事は想像がつきますが、パッと見は何が何だか分かりません。
宝塔を持っている毘沙門天。
やや前のめりに踊る福禄寿。こちらも着物には柄が残っています。
袋に寄り掛かり、頭を撫でる布袋尊。
脇障子は両側とも竹林の虎でした。
一度、機材を片付けて帰ろうとしましたが、念の為に屋根の鬼板を撮ってみると鬼面がありました。こちらは御本殿右面。
写真では明るく見えてますが、肉眼では言われないと気付かない位の光量です。
御本殿左面は特に暗く、肉眼では全く見えず写真でもほぼ真っ黒でした。どの写真もPCでブリリアンスと露出・明るさを上げています。
光が当たらないせいか、まだ白い胡粉がかなり残っている様です。
めっけ物をした気分になりました。
刺青師・龍元
135(2021.10.30)
コメント
onijiiです。
こちらの鬼面は見逃してました。
ありがとうございます。
好みの素朴な鬼面のようです。
さくら市方面を回る時に立ち寄り
たいと思います。
胴羽目は劣化していて、何が何だか
分かりませんでした。
七福神なのですね。(笑)
暗かったので良く見えませんでしたが、念の為にカメラを向けて良かったです。
胴羽目は一つ一つじっくり見ないと何が何だかわかりませんね。でも往時は豪華だったんだろうな、という雰囲気は残ってましたよ。