令和三年五月、埼玉県久喜市の千勝神社に参拝しました。
由緒不詳
平成十一年(1999)移転竣工
御祭神 天手力雄命
拝殿向拝の龍。
御本殿には残念ながら胴羽目はありませんでした。
御本殿向拝の龍。目が光ってます。
海老虹梁の龍。目が光ってます。
新し目の建物の様です。案内板には平成十一年移転竣工となっていました。彫り物もその時の製作でしょうか。それとも流用でしょうか。
写真では明るく写っていますが、実際は暗がりの中から見下ろす鋭い眼光だけが目立ちます。
脇障子は養老の滝。
鬼瓦。左右とも見分けがつかないくらいにそっくりなので、量産タイプだと思います。私はもっと手作り感溢れる、粘土粘土した鬼瓦が好きです。
左側の妻にも力神。
左右ともに吽形です。
脇障子は髷や和風の着物、魚篭から判断して、これは黄安仙人ではなく浦島太郎と思われます。
海老虹梁の龍。
まだまだこれだけの物を彫れる人がいるのですね。と言っても22年前の建物ですが。
刺青師・龍元
075(2021.06.16)
コメント
onijiiです。
力作の力神ですよね!
虱潰しのローラーで見つけて大喜びしました!!
ローラーの場合は見つけた時の喜びが大きいです!!!
自分も個性あふれる古い鬼瓦が好物です。(笑)
喉の渇きを極限まで我慢した後のビールみたいですね。
それまでは辛いでしょうけど。
鬼瓦はヘラで削った跡がギザギザしてる感じのヤツが良いです。
こんにちわ
これ、本町の千勝神社ですよね?
この神社は元々は350mほど南東(光明寺薬師堂の近く)にあって、1999年に遷座しました。本殿はその時に移設されたもので、彫師は磯辺杢斎とされています。杢斎の作品は近隣では、加須の不動岡不動尊の手水舎や、久喜市の上栢間にある神明神社の手水舎とかに残されています。
私は、儀左衛門家・儀兵衛家共に磯辺家の彫る龍が大好きです。
ちなみに、元の鎮座地近くの光明寺薬師堂も彫刻が綺麗ですよ。
彫刻大好き!さん、こんにちは コメントありがとうございます。
やっぱり彫り物は流用ですか。
現代にもこれだけの物を彫る人がいたのか、と半分喜んだので、チョット残念な気もします。
磯辺杢斎ですか。やっぱり名門だけ有りますね。
でも、磯辺杢斎って事は相当古い彫り物ですね。
200年物と20年物の区別が出来ない私の目は節穴です。