令和二年十一月、長野県南相木村の日向新海神社に参拝しました。
面した道路から階段を登ると境内があり、さらに階段を十数段上ったところに御本殿覆屋があります。
木を包む様に屋根が設えてあります。これこそ神社ですね。多分、一神教の国々では木を切り倒してしまうのではないでしょうか。勝手な思い込みかも知れませんが。
御本殿
文化八年(1811)本殿建立
御祭神 建御名方命
事代主命
誉田別命
右面には胴羽目が二枚。二枚とも唐獅子牡丹です。
脇障子には鶴が彫られていました。
左面胴羽目は二枚とも松に鷹。
もしかしたら鷲かも知れませんが。
脇障子はこちらも松鶴。
三間社なので、背面胴羽目は三枚。
竹に兎。
鶏。ニワトリなのに随分とハト胸です。
これは山鵲でしょうか。それとも金鶏?
鬼板部には信州では珍しくない鬼面がありました。右側は阿形。
左側には吽形の鬼面。微笑んでいます。
約二百年前の古い御本殿で、柿葺きの屋根の状態を見ると元々は覆屋が無かったのでしょう。その割には彫り物の状態は良さそうでした。このまま末長く引き継いでいって頂ければと思います。
刺青師・龍元
297(2020.12.16)
コメント
onijiiです。
八百万の神ならではの光景ですね。
素朴な鬼面が何ともたまらないです。
小海町は5年ほど前にトレランの大会で
行ったことがあります。
益々鬼面巡りがしたくなりました。(笑)
鬼面は鬼瓦とはまた違った趣がありますよね。
特にここら辺の鬼面は素朴な感じですね。