久々の難読社号 [澳津説神社] 茨城県

神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和四年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第二十二社目、茨城県日立市の澳津説神社に参拝しました。

読みをググると「おきつせ神社」「おくつせ神社」「おくつせつ神社」「おとつせつ神社」と色々出てきます。

漢字ぺディアで「澳」という字の読みを調べると、イク・オウ・くま・おき・ふか(い)と出て来るので、「おきつせ神社」としておきます。しかし神社の名前は思いもよらない事が良くあるので、違うかも分かりません。

澳津説神社鳥居

手水舎

澳津説神社手水舎

頭貫上には、舌を噛み切りそうな龍の彫り物がありました。

龍

ここの前に参拝した船見山天満宮の向拝の龍↓にソックリです。特に舌を噛み切りそうな所は瓜二つ。同じ人でしょうか?

向拝の龍

反対側にも龍。

龍

拝殿

澳津説神社拝殿

天文十三年(1544)勧請
万治元年(1658)現地へ遷座
御祭神 事代主命ことしろぬしのみこと 宇賀御魂命うかのみたまのみこと

手水舎の龍と同じ人の作だと思われます。こちらも舌を噛み切りそう。

澳津説神社拝殿中備の龍

裏へ廻ります。

澳津説神社御本殿

御本殿

澳津説神社御本殿

御本殿向拝の龍も拝殿・手水舎の龍と同じ人の作と思われます。

澳津説神社御本殿向拝中備の龍

こちらも舌を噛み切りそうです。

澳津説神社御本殿向拝中備の龍

右面。

澳津説神社御本殿

胴羽目は山と旅装束の人々。赤い丸は太陽でしょうか。山の手前の雲より更に手前にあります。

富士山?と太陽

脇障子は舌を噛み切りそうな龍。

龍

背面。

澳津説神社御本殿

誰かが岩の上で祈祷する姿。

祈祷

左面。

澳津説神社御本殿

こちらの胴羽目には月と建物と橋。三面とも何か謂れがありそうです。

月

こちらの脇障子も龍です。

龍
澳津説神社御本殿

境内は綺麗に清められていて気持ちの良い神社でした。

刺青師・龍元

022(2022.02.12)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。
    この神社名は読めないですよね。
    地元の地名は小木津(おぎつ)です。
    当て字の神社多いですね。(笑)

    右面は富士詣での場面かと思いました。
    富士山の彫刻は珍しいですね。
    トレランに夢中になっていた頃、何回
    も行っていたので、嬉しくなりました。

    • 言葉は生き物ですからね。そう読む人が多ければ、そういう名前になりますね。

      富士詣でですか。霊峰・富士に参拝する山岳信仰ですね。ここは京都の伏見稲荷を勧請した様ですが、何か関係があるのでしょうか。

      富士山は絵に成りづらいのか、富士山をモチーフにした物は絵にしろ彫刻にしろ案外少ないですよね。

      私は2013年に登りました。

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