年が明けて何人かバタバタと仕上がっています。仕上げる為にやっている訳だし、作品が仕上がれば嬉しいんですが、やっぱり少し淋しいもんです。
昨日も1人仕上がりました。このお客さんは風景画が好きとの事で、左腕には他所で仕上げた森の景色みたいなものが入っています。右腕も風景画が良いという注文だったのですが、「山水の中で 龍 が泳いでいる感じ」を私が提案しました。肩の部分にはアメ車のタトゥーが入っていたので、上腕部中程から手首にかけての作品です。
雪舟風山水
山水画といえば私は雪舟が好きなので、それらしい感じを目指しましたが、中々難しい。
普通なら龍の頭が絵のメインになる部分ですが、私はこの龍の尻尾周りの建物や岩の感じが気に入っています。
彫師としては一般的に背中一面の大きな刺青がやりがいや手ごたえがあって面白いモノですが、絵がぐるりと一回りして戻って来る腕や脚も中々難しくて私は好きですね。
刺青師・龍元