[大杉神社 其の二 透塀欄間] の続きです。
綺麗に復元修復された社殿の他に、280年ぶりに再建された麒麟門と呼ばれる楼門にも彫り物がありました。
麒麟門
享保十三年(1747)焼失
平成二十二年(2010)再建
扉脇には大杉大明神の眷属の鼻高天狗。
烏天狗。
一層中備には唐子遊びシリーズ、二層中備には仙人・偉人・賢人シリーズの彫り物。
↓二層左端中備は釈迦・老子・孔子の三聖。足元が見えないのではっきりしませんが、ひょっとしたら虎渓三笑かも。
↓扁額の左隣は西王母。
↓右隣は漢の武帝。『漢武内伝』によると、西王母は三千年に一度咲くという仙桃七顆を武帝に与えたらしいです。from ウィキペディア。
一番右は竹林の七賢。遠目には6人しか見えなくて悩みましたが、写真をよく見るとちゃんと7人いました。
裏側、つまり境内側から見た面。
こちらも一層中備が唐子遊びシリーズ、二層中備が仙人・偉人・賢人シリーズです。
↓司馬温公の瓶割り。
↓呂尚(太公望)と文王の邂逅。
↓黄石公と張良。
側面にも彫り物がありました。↓こちらは表から門に向かって左面の二層中備。許由巣父。
↓梅妻鶴子の林和靖。
↓こちらは表から門に向かって右面の二層中備の住吉明神と白居易。
↓なぜか鏡合わせに二人いる菊慈童。
完全に鏡合わせで着物の合わせも逆になっています。何か意味があるのでしょうか。
脇にいる童子が持っている硯はスリッパみたいです。
彫師は分かりませんでした。どれも見事ですが、難を言えば小さいですね。高い所にあるので肉眼では良く見えません。彩色は今が一番良い頃でしょうか。これからどんどん汚くなっちゃうんだろうなぁ。
刺青師・龍元
018-03(2021.02.03)
コメント
onijiiです。
あれー?麒麟門に天狗の石像があったかな?
記憶にございません。
再訪した時見てきます。(笑)
脇にある相撲を取っている唐子たちの彫物が
可愛いのでお気に入りです。
天狗は道路側ですね〜。
麒麟門の彫り物は富山県の曳山祭りの山車の彫り物と構図が同じ物ばかりですね。多分、曳山の山車そのものか、同じ下絵を参考にしたのだと思います。彫り物の完成度は曳山祭りの方が格段に上ですね。
唐子も可愛いのばかりでしたね。再訪したいです。