令和二年八月吉日、埼玉県新座市の大和田氷川神社に再訪しました。
ここは去年の暮れに参拝したのですが、お正月の準備なのか氏子さん達が忙しそうにしていたので、良く見ないで見逃してしまっていた境内社です。
朝の6時過ぎに到着して、参拝して入念に下見をして撮影の準備、などとやっていたら、ワラワラと2〜30人の人が集まって来て朝のお掃除が始まりました。
「ご苦労様です」と、ひとまず撮影するのは止めて、車に戻って持参して来たサンドイッチで朝食を摂っていたら、土煙りがモウモウ。慌てて窓を閉めました。
その後はラジオ体操が始まって、結局30分近く辺りをぶらぶらしてました。今回もタイミングが悪かった様です。
社号は分かりませんでした。
正面扉脇羽目には定番の昇り降りの龍がありました。
左面の胴羽目は巨霊人。虎仙人には他に董奉というのもいますが、私は滝があれば巨霊人という事にしています。
毎朝モウモウと土煙りをあげて掃除をしていらっしゃるからか、土埃が積もっています。
二重虹梁間には鶏。背後のパイナップルみたいなのは蘇鉄でしょうか。
右面の鶏の背後は竹林の様です。
右面胴羽目は太真王夫人の玉巵弾琴。なんかヒゲが生えている様にも見えます。
脇障子は両側二枚で黄石公と張遼 張良。
馬に乗っていない黄石公。
龍に乗っていない張良。
背面に彫り物はありませんでした。
彫師は氷川神社本殿と同じく嶋村源蔵でしょうか。少なくとももう一つの境内社と同じ様に見えますが、はっきりした事はわかりません。
刺青師・龍元
183(2020.08.31)
コメント
onijiiです。
2回とも氏子さんに遭遇とは・・・。(笑)
総出で綺麗にしているのですね。感心します。
何百年も大事に守り続けているのですね!
自分の場合は、彫刻を見に来ましたと挨拶します。
えーっ!彫刻あったかしら?と返されたことも
ありました。(笑)
本当に運が良いです!
私は大人数(五人以上)が好きではないので、人が沢山いると落ち着きません。特に忙しそうにしている人たちを見るのが耐えられません。なので氏子さん達が盛んな神社より寂れた神社が好きです。
彫刻あったかしら?は彫刻巡りあるあるネタですね。