令和二年七月吉日、新潟県長岡市の巣守神社に参拝しました。
ええ〜!タイトルには貴渡神社ってなってるじゃん!
そうなんですが、貴渡神社は巣守神社の境内社なので、まずこちらにお参り。
ニノ鳥居は修理中でした。こうやって修理するんですね。
こういう社号額の周りの龍の彫り物は本当に勉強になります。限られたスペースに格好良く主題を配置するのは案外難しいものです。
貴渡神社
貴渡神社は境内社と言っても、小さくない御本殿が巣守神社の鳥居手前、参道脇の覆屋の中にあります。
案内板には毎月1日と9日、それ以外でも前もって申し込めば解放される、とありましたが、私はいつも前日の晩に思い立つので、いつもの様に網の外から失礼しました。
御由緒
嘉永元年(1848)建立
御祭神 植村角左衛門貴渡翁
彫師 石川雲蝶
植村角左衛門貴渡(たかのり)翁って。。。
すごいですね。一般人が御祭神です。一般人と言っても、この地に機織りの産業を興したお庄屋さんらしく、その当時は正に神様同然の人だったんだろうな。横溝正史の小説に良く出て来る設定ですね。
雲蝶は1814年生誕なので、雲蝶満34歳の頃に落成。秋葉神社奥の院の彫り物が完成する数年前って事でしょうか。ある程度同時進行だったのかな。
秋葉神社向拝の彫り物とそっくりです。これを見ると秋葉神社の向拝は雲蝶の作なんだろうなと推定出来ますね。あくまでも素人の私個人の感想です。
こちらは秋葉神社奥の院の向拝。
側面胴羽目と脇障子には養蚕の様子が彫られていました。
案内板によると「機織り」。脇に立ってる御大尽は貴渡翁でしょうか?
「繭煮(まゆに)」
「蚕の飼育」
銘だけでなく落款印までありました。
「桑負い」
上部組物間には十二支がありました。
残りは正面にあったのですが、うまく撮れてなかったので割愛。
こちらを撮ってる間に、前掛け姿のお母さんが巣守神社の鳥居に軽く頭を下げて階段を上って行きました。すぐに降りて来て、小走りにもと来た方向へ。いかにも夕飯の用意の途中でお参りって感じで、生活に溶け込んでいる様子が伺えました。
刺青師・龍元
166(2020.08.05)
コメント
onijiiです。
雲蝶の作品は表情が豊かですね!
源太郎は恐るべき超絶技巧!!
新潟に行きたくなりました。(笑)
雲蝶の作品は近くでじっくりと眺めたいですね。
新潟は栃木や群馬と違って密集してないので移動に時間が掛かりました。と言ってもただ私が知らないだけで、沢山あるのかも知れませんが。
Onijiiさん新潟で総当たりローラー作戦決行して貰えませんか⁈ ハハ冗談です(笑)
onijiiです。
新潟のローラーは、ちょっと無理ですね。(笑)
「痛ってえ~」には笑いました。そのような表情してますよね。
十二支もまるで感情を持っているように、活き活きしてますね。
雲蝶の表現力は凄いですね!