令和二年六月吉日、千葉県八千代市の熊野神社に参拝しました。
拝殿みたいな建物には社号額も鈴も賽銭箱も無く、御本殿を直接拝む形式。ここら辺に多いですね。
裏へ廻るとずいぶん新しそうな御本殿がありました。
榊が新しくて、大事にされている事がわかります。
扉脇には昇り降りの龍。彫り物も新しそうです。
御本殿右面。胴羽目の他にはこれと言って彫り物はありません。脇障子もただの板です。
胴羽目は宝尽し。巻物・七宝・宝鍵(ほうやく)・軍配。
背面胴羽目も宝尽しです。
束ね熨斗(たばねのし)・隠れ蓑・隠れ笠・宝珠。右下には平成十一年四月と彫ってありました。21年前か。新しいわけです。
左下には「江森南峯彫 成田市飯岡」と銘がありました。調べてみると「江森社寺彫刻」という工房で現在も現役で仕事をしていらっしゃる様です。
サイトを拝見すると、建設彫刻施工例というコーナーには数々の作品がありましたが、驚いた事に、ここより立派な社殿を個人宅にも建設している様です。一体いくら掛かるのか見当もつきませんが、個人で建てるなんて。。。
左面も宝尽し。
橘・宝袋・丁子(ちょうじ)・打ち出の小槌。
宝尽しも悪くないですが、古い画題は忘れられていってしまうのでしょうか。ここ一社で判断はできないですけど。
まあ考えてみりゃ、二十四孝なんて現代人には理解できないですよね。
刺青の世界でも古いものは忘れられていく傾向にあります。
ちょっと寂しくもあります。
刺青師・龍元
142(2020.07.05)
コメント
onijiiです。
この宝物もかなり古いですね。自分には殆ど分かりません。
キャラクターが彫られる時代が来るかも?(笑)
昨日、松戸市のお寺で、力神と獅噛を見つけました。
大喜びしました。(笑)
かも知れないですね。今の若い子にとって亀仙人鶴仙人といえば、ドラゴンボールのキャラクターです。しかもエッチです。
お目でどう御座います。onijiiさんにとって力神と獅噛探しは宝探しなんですね。私は通りすがりに気になった所に寄る事はありますが、遠いのでローラー作戦はキビシイです。