令和二年四月吉日、埼玉県深谷市の八幡神社に参拝しました。八幡神社の御本殿にはこれといった彫り物はありませんでしたが、境内社の一つのお稲荷さんに見事な彫り物がありました。
お目当ては拝殿の隣にある覆屋の中の境内社。
中には四社並んでいて、お目当ての稲荷は右から三社目です。
小さいながらも重厚な造りです。
向かって右面胴羽目。絵本写宝袋という本に似た様な絵がありましたが、画題は分かりません。
腰羽目は「金鶏」ですね。
背面の胴羽目。彫りは見事ですが、画題はこれも???服装から推察して多分中国系でしょう。三国志か何かかなぁ。
その下には「孔雀」
左面の胴羽目も画題は???これも薙刀の形から言って中国系でしょう。 〜追記(2020.10.18)これは三顧の礼だそうです。Kyoさんにご教示頂きました。詳しくは下のコメントをご覧ください。追記終わり〜
何にも分からんかったです。
写真を撮っている間に何人か参拝者が来て、覆屋に張り付いている私を珍しそうに見ながら通り過ぎて行きました。
刺青師・龍元
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コメント
こんにちは、Kyoです。
稲荷社の一番最後に掲載された左胴羽目部の彫刻についてですが、おっしゃるように「中国系」のもので、やはり三国志の「三顧茅廬(いわゆる三顧の礼)」の場面だと思われます。
スペース的な問題もあり1人省略されてしまったのではないかと考えますが、まず雪の中をたたずむ2人の人物は、右の青龍刀を手にして人物は関羽、中央に劉備。残念ながら張飛が省かれています。そして左の建物が諸葛亮の廬です。
浮世絵や他の寺社彫刻でもよく描かれる人気の画題ですので、この地域でも広く三国志物語りが認知されていたのかなと記事を拝見して考えさせられました!
Kyo さん、こんにちは
三顧の礼ですか。諸葛亮がいないなんて!
私は窓の中に人物がいて、外にそれらしき人が2、3人いれば三顧の礼と判断していましたが、これからは改めなければなりませんね。
画題の要件を形式的に覚えても限界があるという事は分かっています。ぜひとも本を読まなければと思います。
ありがとうございます!