令和八年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第十三社目 栃木県真岡市の荒橿神社に参拝しました。

康永元年(1342)勧進
安永三年(1774)現社殿再建
平成十一年(1999)本殿覆屋・拝殿改修 本殿彩色復元
御祭神 事代主命

御本殿覆屋は開放的で中は明るいですが 全面細かい網に覆われていて 撮影にはちょっとしたコツが必要です。

一間社流造の御本殿。 屋根は茅葺きです。

平成十一年に復元された彩色はまだまだ綺麗です。

向拝の龍。

木鼻の霊獣です。唐獅子に似ていますが 喉元から腹にかけて蛇腹になっています。

蛇腹の獅子なんて見た事が無いので 塗師が勝手に塗り分けたのかと思いましたが 拡大してみると元の彫刻の方も確かに蛇腹になっています。

木鼻の象。

御本殿右面です。

胴羽目は地紋彫りに巴紋。

脇障子は鯉の滝登りです。

木鼻の獅子。こちらは普通の腹。

背面です。

胴羽目はこちらも地紋彫りに巴紋。側面胴羽目より地紋彫りが凝った感じになっています。

左面。

地紋彫りに巴紋。右胴羽目とは色が違うくらいで ほぼ同じです。

脇障子は応龍。

私の勝手な分類では初期型。

脇障子上の木鼻の獅子は こちらも普通の腹です。

前方の獅子も普通。


向拝木鼻の象。

向拝前向きの木鼻の霊獣だけはやはり蛇腹。見れば眉も他の獅子とは違います。麒麟か?とも考えましたが 前脚を見ると蹄ではないし 角もありません。

これは激珍霊獣なのか? 蛇腹の獅子なのか? どちらにしても激珍なのか? 今まで木鼻なんて 大して気にした事が無かったから単に見逃していただけで 割と普通にあるものなのか?

謎は深まるばかりです。


刺青師・龍元
013(2026.02.19)


コメント
神奈川県相模原市八幡神社に獅子の蛇腹バージョンがあります
https://ameblo.jp/kazari69/entry-12615763962.html?frm=theme
アップした時の記憶が定かではありませんが 白澤? と記載しています
全く覚えておりません。
やっぱり他にもあるんですね。
全く違う地域にあるって事は、ある程度広く知られていたって事ですかね。
粉本とか絵手本があるのかも知れないですね。
onijiiです。
私も木鼻は気にしてませんでした。
蛇腹は珍しいですね。
最近になって、下妻市の今泉不動堂の
木鼻が「白澤」だと知り驚きました。
今後は注意しようと思います。
今泉不動堂に白澤の木鼻がありますか。
以前参拝した時の写真を見返してみましたが、木鼻にフォーカスした写真はありませんでした。
当時は数を廻る事に気持ちが行ってしまっていて、写真の枚数はなるべく少なくって感じだったもので。。。
グーグルマップで確認すると、確かに頭が獅子に似ていて足が蹄になっている三つ目の霊獣の木鼻がありますね。
また近くを通った時に寄ってみようと思います。
コメント失礼致します。大変失礼なんですがわからない題材の彫り物がありお聞きしたいんですが写真とかはこのサイトでは送ることができないんでしょうか!?
こうさん こんにちは
あいにくなのですが、写真を貼り付ける機能みたいな物はありません。
何処かにアップしてある画像のリンクを貼って下されば拝見致します。
こんにちは
お手数おかけします宜しくお願い致します!楊香ではないですよね?https://www.google.com/gasearch?q=%E8%99%9A%E7%A9%BA%E8%94%B5%E5%AF%BA%20%E7%A7%A9%E7%88%B6%E5%B8%82%20%E5%86%99%E7%9C%9F&source=sh/x/gs/m2/5#ebo=3&lpg=cid:CgIgARICGAI=,ik:CAoSHENJQUJJaEJnczJKUTNTSWJZeE5YU1JLeG8xSkc=
度々すみません、最新の画像でみていただくと永田太郎の写真で中備?の写真がでてくるとおもいます。
秩父の虚空蔵寺の中備の事ですね。
これは楊香ではなく、仙人だと思います。
虎仙人は董奉・巨霊人が頻出ですが、他に許真君・鄭思遠というのがいます。
彫刻では虎が二匹いる様に見えるので、この中では鄭思遠(ていしえん)というのが近い様に思いますが、仙人は習合したり間違って伝わってしまったりという事がよくある様ですし、非常に珍しい仙人もいますので同定は難しいかも知れません。
日光東照宮発行の『陽明門を読み解く』という本には
「鄭思遠は盧江の馬迹山中にいた時、2子を産んだ母虎が殺され、父虎は逃げて、2子が飢え死にしそうになっているのを見付け、自分の家に連れて帰って飼育しました。やがて、父虎も思遠の情深さに打たれ、子虎のもとを訪れて思遠に暑く礼を述べ、そのままいついてしまいます。その後、思遠が外出する時には父虎にまたがり、子虎には経書や衣類・薬品などを積んで、町人に仁術を施し、やがて仙境に入ったと言います。」
と説明されています。
ご説明いただきありがとうございます。はい、そうです。
虎2匹いました。仙人、色々とあるんですね、とても勉強になりました。奥が深いですね。
陽明門を読み解く、自分も手元にあるので見てみます。ご教授いただきありがとうございました。いつも拝見させていただいております。今後もお騒がせするかもしれません、よろしくお願いします。
仙人については江戸時代から論争がある様ですので、深掘りすると面白いかも知れませんね。
こちらこそよろしくお願いします。