ある時 関東のとある社に参拝しました。

超絶技巧の極細密彫刻ではありませんが 比較的深彫りの 見応えのある彫り物で飾られた御本殿です。

脇障子は穴から半身を覗かせる狐と蘇鉄。

右面です。

胴羽目は浦島太郎。

超絶技巧の極細密彫刻ではないと言いましたが デッサンもしっかりしていて 押さえるべきところは細かい所までしっかりと彫られた 良質の彫り物です。


背面です。

錦鶏です。

左面。

胴羽目は李白観瀑。

唐代の大詩人 李太白が 廬山の瀑布に臨み 詩を吟ずる様子です。

こちらの脇障子も狐と蘇鉄。

常々「蘇鉄なんて見掛けないな 日本の植物なのか?」と思っていたので 調べると 九州南部から台湾・中国福建省に分布するらしいです。

素晴らしい本殿彫刻でした。
刺青師・龍元
073(2024.08.26)
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