令和三年十二月中旬、群馬県太田市の東矢島長良神社に参拝しました。
拝殿はいたってシンプルです。
中を覗くと立派な御本殿が見えました。
左側脇障子は通玄先生こと張果老の瓢箪から駒。
右側脇障子は陳楠仙人。
御本殿覆屋には頭上遥か上に透明ガラスの窓がありました。
胴羽目探求道七つ道具の内の如意棒と写り込み防止レフ板を使って撮影。かなり怪しい姿です。
画題は?分かりません。何か神事の様に見えます。
こういう作りの覆屋は背面には窓が無い事が多いのですが、嬉しい事に背面にも透明ガラスの窓が有りました。
これは、お姫様と牛を連れた男性の間に河があるので、牛郎織女伝説、つまり七夕だと思います。
暦の行事を太陽暦にそのまま移してしまったので、七月七日は梅雨時で毎年雨降り。彼らは殆ど逢う事が出来ません。梅雨の無い国に引っ越した方が良いと思います。
左面です。
う〜ん、コレは何でしょうね。獅子と巻物を持った人物です。
良く見ると女性の様に見えます。ここがお寺だったら、経巻と獅子と言えば文殊菩薩なんですが。他に獅子と巻物といえば魏伯陽という仙人がいますが、こちらは男性です。
刃物の鋭い切れ味を感じる様な緻密な彫り物も良いですが、素朴で落ち着いた庶民的な感じの彫り物も良いものです。
刺青師・龍元
161(2021.12.19)
コメント
onijiiです。
窓がとても高い位置にあるので、
斜めから覗いてきました。
写真紹介ありがとうございます。
彫刻は上手い下手ではないですね。
やっぱり鑑賞のしやすさと劣化防止の観点から考えると、素通しガラス窓の覆屋が一番ですね。最低はもちろん、窓無し密閉覆屋です。
彫刻には、技術的な上手い下手の他に表現力の上手い下手があると思います。それからヘタウマというか、言葉では表せない妙なアジの様なモノがある彫り物もありますね。