令和三年新年巡礼二十五社目、茨城県龍ヶ崎市の星宮神社に参拝しました。
延長二年(924)勧請
御祭神 天御中主大神
拝殿向拝の龍。蛇の目が大きくて可愛らしい龍です。
御本殿覆屋
残念ながら胴羽目はありません。
御本殿の向拝にも龍がありました。
明らかに拝殿の龍とは手が違う様です。
獏は頭がトゲトゲした強面タイプ。
腰羽目と浜床の間には梅の木と竹。
胴羽目はありませんでしたが、腰羽目には彫り物がありました。右面腰羽目には松と竹林に老人が二人。その下にはひまわりみたいな菊水。
腰羽目にこれだけ立派な彫り物があるのですから、多分かつては胴羽目にも彫り物があったと思われます。
背面腰羽目には松と竹林に老人が三人。その下は右面よりは菊っぽい菊水。
左面腰羽目には松と竹林に老人が二人と童子が一人。三面合わせて老人が七人いるので、竹林の七賢になります。下の菊水はこの面が一番菊らしいです。
腰羽目と浜床の間にはこちらも竹と梅の木。腰羽目に松があるので、松竹梅という事になるのかな?
腰羽目の上の部分には修繕の後があるし、脇障子と胴羽目の彫り物は朽ちてしまったのかも知れません。
形あるものはいつか廃れてしまうのですね。
刺青師・龍元
025(2021.02.15)
コメント
onijiiです。
胴羽目が無いのは不自然ですね。
自分は一瞬、盗難を疑いました。(笑)
朽ちると言えば・・・。
先日1年半振りに結城市の人手観音を
再訪しました。
片方にあった力神が無くなってました。
朽ちたのだと直感しました。残念・・・。
修繕の痕がありますから、壊れてしまった可能性が高いと思いました。
屋内で保管する仏像などは、海外での流通ルートもあるし高く売れる物もあるので、プロの窃盗集団がいるという話を聞いた事があります。
でも神社の彫り物の場合は、木鼻や脇障子などが外れてしまって、どうしたら良いか分からず、そのまま打ち捨てられている物をよく見掛けますが、それがその内に何処かへ失くなってしまうのが大半なのではと思います。もちろん中には盗難もあると思いますが、数としては少ないのではないかと思います。