令和二年十一月、千葉県旭市の関戸神社に参拝しました。
由緒・御祭神などの詳細は不詳です。
裏には屋根と透塀に守られた御本殿がありました。
右面
脇障子は唐獅子牡丹。胴羽目には養老の滝伝説がありました。雲の配置や人物の大きさで遠近感を表現するなど、かなり練られた構図です。
左面
こちらは楠親子桜井の別れです。う〜ん、かなりの手練れの作品と思われます。
背面
背面には天岩戸がありました。
胴羽目三面はどれも雲や岩の配置が絶妙だと思いました。
丸彫りと違って、胴羽目の構図というのは端っこ、キワの処理が案外難しいものですが、この人は雲や岩を使って自然な感じに画面を終わらせていて、それと同時に、画面に奥行きを持たせる事に成功しています。
って、良い所をちょっと大袈裟に言ってみました。名工と言われる人はみんな上手いですよね。
ここは彫師どころか御由緒や御祭神すら分からなかったのですが、きっと名のある人の彫り物なのだと思います。
刺青師・龍元
284(2020.12.11)
コメント
onijiiです。
なるほど。遠近感ですか!
素晴らしいですね!!
当時のレベルの高さは凄いですね!!!
大事に残していただきたいですね。
木だから長くは残らないですけど、そこが日本人の精神的な土台になっている気がします。
出来るだけ長く後世に伝えて行きたいですね。