倒壊寸前! [蒼稲神社] 千葉県

蒼稲神社 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の技術である手彫りの継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和二年十一月、千葉県銚子市の蒼稲あおいね神社に参拝しました。

蒼稲神社鳥居

ん?何か変だ。

蒼稲神社御本殿

四方からつっかえ棒がしてあります。たまにつっかえ棒をしてある社を見掛ける事はありますが、ここはかなりキテますね。

蒼稲神社御本殿

前から見ると社殿上部が向かって右方向に捻れていて、横から見ると後ろに傾いてしまっています。

蒼稲神社御本殿

Google Maps に上がってる三年前の写真ではちゃんと自立していたのですが、今やもう一刻の猶予も無いって感じですね。

蒼稲神社御本殿

胴羽目は二十四孝から董永。織姫様が天に戻る場面です。傷みがひどいです。

二十四孝 董永
蒼稲神社御本殿
蒼稲神社御本殿

左面胴羽目も二十四孝から蔡順さいじゅん。飢饉の時、蔡順が桑の実を二つのカゴに分けていたら、盗賊が来て
「何をしているのだ?」
「熟れた実を母に、熟れていない実を私に、と分けているのです」
「おお、なんと親孝行なのだ!これ、お前にやる」
と米と牛の足を差し出した
「いえ、結構です」
「おお、なんと親孝行なのだ!俺も帰って親孝行するぞ!」
盗賊は感動して故郷に帰って行った、という話。

二十四孝 蔡順

カゴは蔡順の向こう側に二つ、盗賊が左脇に抱えているのは米の袋でしょう。牛の足は見当たりません。蔡順の手はどういう意味だろう。「奴はあっちに行きましたぜ、旦那」って言ってるみたい。

もしかしたら蔡順じゃないのか?


目の前で倒壊したりしたら大変な事になるので、申し訳ないですが、手早く拝んで、写真撮って、急いでこの場を離れました。五分もいませんでした。

刺青師・龍元

282(2020.12.09)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。
    オーっと!これは危ないですね!!
    台風や地震でもあれば・・・。
    江戸時代の貴重な文化財が・・・。

    龍元さんが師と仰ぐKさんから、青森県の
    「鬼コ」の情報をいただきました。
    青森県の情報は皆無だったので、大喜び
    してます。(笑)

    • 龍元 より:

      千葉は去年の台風で壊滅的被害を被った社が沢山あるので、ここもそうなのかも知れませんね。

      青森は遠いですね〜‼︎

  2. より:

    朽ちかけた社殿に対して鳥居脇の竣工記念碑は新しく大きくて対照的ですね、竣工記念碑のお金が余ったのでつっかえ棒で補強したってな感じでしょうか。
    朽ちて倒壊する前に行きたいですが、銚子は遠いです。

    • 龍元 より:

      書いておけば良かったですが、実はあの記念碑は用水土地改良区の碑なので神社とは全く関係ありません m(__)m
      神社と対照的で印象に残ったので写真を撮りました。

      遠いですよね。私は一泊二日で行きましたよ。

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