令和七年十一月上旬 山梨県上野原市の日月神社に参拝しました。

覆屋の壁は2mくらいの高さまで板張り。節穴や隙間の様な物は見当たりません。

向拝の龍。

彩色が寂れていて雰囲気があります。


立派そうな深彫りの胴羽目にワクワクします。

脇障子は左右とも松の木。

胴羽目には 唐子がいるのかな?なんて 写真を撮っている時に 思いましたが…

唐子なんてどこにもいませんでした。

麒麟の隣に座るのは 上元夫人。

天界No.2の女仙です。


背面に回ります。

胴羽目は李白観瀑。

望廬山瀑布
日照香炉生紫煙
遥看瀑布挂長川
飛流直下三千尺
疑見銀河落九天

廬山の瀑布を望む
日は香炉を照らして 紫煙を生ず
遥かに看る瀑布の 前川に挂かるを
飛流直下 三千尺
疑うらくは是銀河の 九天より落つるかと

左面に回ります。

これは何でしょう? 須佐之男命八岐大蛇退治の様にも見えますが 八つの酒甕もないし 櫛名田比売もいないので 決定打に欠けます。

冠の感じからして 中国の話かも… 他の二面も中国由来の説話だし…

だとしたら 漢高祖劉邦の大蛇退治かも知れません。

外から背伸びをして写真を撮っていると 氏子さんと思しき菅義偉似の男性に 中へ入れてあげると言われました。一旦家に帰ったその人は「鍵が無かったよ 今年は役員じゃないんだ」と残念そうに戻って来ました。
「ああ そうですか それは残念 でも有難うございます」とお礼を言いましたが よほど私を中へ入れたかったらしく その後も家と神社を行ったり来たり。
「鍵が無いんだ。。。」
しまいには「鍵開いてるんじゃないか?」と扉をガチャガチャ始めました。もう写真は撮り終えていましたが そのまま放っておいて帰る訳にも行きません。
「今年の役員さんのお家に行って 鍵取って来て貰えませんか?」と心の中で念じながら
ただ立ち尽くす私なのでした。。。
刺青師・龍元
074(2025.12.13)

コメント
onijiiです。
素晴らしいですね。
鶴川神社や山梨神社は行きましたが、
ノーマークでした。
紹介ありがとうございます。
神奈川のKさんの嗅覚恐るべしです。