令和三年四月、長野県佐久市の英多神社に参拝しました。

鳥居にはあまり興味がないので、いつもは一つだけ写真を撮るのですが、ここは参道が良い感じに思えたので、四の鳥居まで撮りました。

四の鳥居をくぐって階段を上ると右手に社務所があります。

創建年不詳
文化三年(1806)現本殿建替
御祭神 建御名方命

御本殿は密閉型覆屋の中。窓にはガラスが入っていて高い位置にあるので、直に鑑賞するには脚立が要ります。それからガラスを拭く雑巾も。

さすが密閉型覆屋、200年以上前の御本殿なのに、保存状態は極上です。

上部の四隅には龍の持ち送りがついています。

妻飾りは龍。

大虹梁の下にも龍。

胴羽目も龍です。

脇障子も龍。

背面には窓が無かったので斜めから。ここだけ龍ではなく鶴と亀。

ところで、ここは御祭神が建御名方命一柱ですが、かつては大国主命と建御名方命で二柱だったので二間社になっている様です。

左面も龍尽くし。

妻飾りの龍。

その下も龍。

持ち送りの龍の手はTレックスみたいです。

胴羽目の龍。

脇障子も龍。脇障子の上にも龍。

海老虹梁も龍。頭は前方の木鼻になっています。

向拝柱の側面にも龍。

ここまで龍尽くしなら、背面も龍にしたら良かったのに、と思いました。
龍の顔は佐久市でよく見かけるタイプ。今まで勝手に大隅流と推定していましたが、他の流派でも影響を受けて似ている場合もあると最近知りました。宮彫師の系譜は深いです。
刺青師・龍元
060(21.04.22)
コメント
onijiiです。
これほどの龍尽くしは始めて見ました!
脇障子の上にも龍で、クスッと!!
木鼻の頭は面白いですね!!!
背面も龍なら完璧だったのに・・・。
同感です。(笑)
ここも長野らしい趣の神社でした。
それにしてもヒョロヒョロっとした龍ですよね。