頑丈な金網に守られた御本殿 [舎人諏訪神社] 東京都

舎人諏訪神社向拝 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

刺青師・ 龍元をフォローする

令和二年十一月、東京都足立区の舎人とねり諏訪神社に参拝しました。

舎人諏訪神社鳥居

舎人と書いてトネリとはかなりの難読地名ですね。30年以上前、近くの運送屋で働いていた事がありますが、この神社は知りませんでした。

舎人諏訪神社拝殿

御由緒

創建年代不詳
天保七年(1836)本殿建立
御祭神 建御名方命たけみなかたのみこと


舎人諏訪神社

近隣の舎人氷川神社もそうでしたが、公園内に鎮座するためか、とても頑丈な網です。これならボールが当たっても平気。

舎人諏訪神社御本殿

御本殿右面。胴羽目は鹿と座る老人。

舎人諏訪神社御本殿

道光列仙傳を見ると、鹿仙人には雷隠翁・魏白陽・靑鳥公など何人もいますが、これは雷隠翁らいいんおうが図象的には一番近いと思います。

鹿仙人

支那の仙なり、名に本、幼にして羅落自ら修めす、長して進士の試験に應ぜしが第せす、途に出遊して婦らす、後年人の分が羅浮山上樹下に坐して、佳々木々三十年、更無踪跡落人間、功成行満昇天去、回首山頭月正園と吟ぜしを見たりといふ、その自鹿を件とするの日に蓋人の屋々書く所なり。(『画題辞典』斎藤隆三)

背面胴羽目は松の木に鶴と亀。

鶴亀

左面胴羽目は梅と人物。

舎人諏訪神社御本殿

ここが天満宮ならこれは菅原道眞という事にするんですが。。。童子が硯で墨を磨っているので、書で有名だった張旭ちょうきょくかもしれません。道眞も書に優れた人だったみたいですけど。。。

梅仙人
舎人諏訪神社御本殿

素晴らしい彫り物でした。

刺青師・龍元

264(2020.11.21)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。
    マラソン大会に行く時に舎人ライナーに乗った
    ので読めます。普通は読めませんよね。

    最初の頃は古臭い変な顔だと思っていたのですが、
    最近は味があるいい顔だと思うようになりました。
    穏やかな表情してますね。

    • 龍元 より:

      ああ、今は舎人ライナーがありますね!それなら割と読める人はいるかも。

      仙人や仏様の柔和な顔は、勇ましい顔より彫るのが難しいんでしょうね。

タイトルとURLをコピーしました