硝子の向こうの流麗彫刻 [田中稲荷神社] 茨城県

田中稲荷神社御本殿 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

刺青師・ 龍元をフォローする

令和二年新年寺社巡り。茨城県筑西市の田中稲荷神社に参拝しました。

田中稲荷神社鳥居

創建年不明
寛政元年(1789)正一位の神位を与えられる
安政四年(1857)火災により本殿拝殿消失
文久三年(1863)現在地に遷宮、本殿拝殿再建
御祭神 倉稲魂命(くらいなたまのみこと)
南むき

田中稲荷神社拝殿
田中稲荷神社案内板

御本殿

裏へまわると、がっちりと密閉された覆屋に本殿が収められていました。窓にはガラスが入っています。

田中稲荷神社御本殿覆屋

窓ガラスは普段から綺麗にされているようです。

田中稲荷神社御本殿

御本殿左面

さすが、完全密閉の覆屋だけあって彫り物の保存状態は良好です。

田中稲荷神社御本殿

胴羽目は高砂の尉と嫗。木目がキツ過ぎて表情が分かりにくいです。

高砂
水鳥 亀

御本殿背面

これ以上引くとガラスの映り込みが酷くなってしまうので、全景は撮れませんでした。

田中稲荷神社御本殿

胴羽目は浦島太郎。

浦島太郎
水鳥 亀

御本殿右面

日陰に入り、写真が暗くなってしまいました。もっとカメラ勉強しなきゃいかんね。

田中稲荷神社御本殿

胴羽目は 三条小鍛冶宗近。刀が小さい。脇差か。

三条小鍛冶宗近

脇障子は両側とも 唐獅子牡丹 でした。

田中稲荷神社御本殿

一般的にガラス窓は写真撮影には今ひとつですが、ここのガラスは綺麗に磨かれていて、それ程気になりませんでした。また、この保存状態を見れば、保存と鑑賞を両立させるにはガラス窓が最適なのだと思います。

刺青師・龍元

013(2020.01.29)

コメント

タイトルとURLをコピーしました