令和三年十二月中旬、群馬県太田市の神明宮に参拝しました。
いくつか社殿がありますが、拝殿に社号額の様な物はありません。ここが神明宮で、奥にあるのが境内社と信じて疑わなかったので、よく確認しませんでした。
裏へ廻ります。
立派な御本殿が有りました。
肉厚の彫り物です。
扉は無くなっていて、脇板には降り龍。
扉脇左側には昇り龍。左側に昇り龍が有るのは割と珍しいです。
上から下まで彫り物がびっしりで贅沢な造りです。
唐子が馬に乗っています。唐子は良く見立てに使われるので、唐子の見立て競べ馬といった所でしょうか?
腰羽目は唐子の獅子舞。
脇障子には杖仙人です。どなたなのかは分かりません。
二重虹梁の上では力神さまが踏ん張っていらっしゃいました。
軒下の光の当たらない所にいるからか、力神さまはボロボロの彩色が残っている事が多いです。こちらは緑色だったのかな?
背面に彫り物は無しです。
左面です。
こちらの力神さまは赤。
胴羽目は右面と同じく馬に乗った唐子。服装から言って競べ馬ではなく巻狩りかなぁなんて思ったりもしますが、全然違う話かも知れませんね。
腰羽目は唐子の家族。私が勝手に名付けました。
脇障子には老人がいます。
良く見ると鹿がいます。鹿と言えば寿老人が思い浮かびます。
でも道光列仙傳を見ると、鹿仙人には雷隠翁・魏白陽・靑鳥公など何人もいます。仙人は難しいです。
高欄と扉が失われているのが惜しいですが、彫り物の状態は上々です。
末永くこのままであって欲しいと思います。
刺青師・龍元
164 (2021.12.22)
コメント
onijiiです。
こちらに力神があることを群馬の先輩に
教えていただきました。
妻や縁下など目立たない所にあるので、
気付いて下さる方が少ないです。
大変ありがたいです。(笑)
彫刻は福々しいいい顔ですね。
力神は山車なんかでは割とポピュラーみたいですね。ググると山車好きの方々が盛んにアップしてます。でも、山車は特別な日にしか見る事が出来ないのが難ですね。最近は祭りも少ないですしね。