令和五年七月中旬 群馬県みどり市の神梅神社に参拝しました。
早朝からジリジリと照り付ける太陽。今年の梅雨明けは7月22日でしたが この日私は気象庁に先駆けて梅雨明けを(勝手に)高らかに宣言しました。
永仁六年(1298)創立
安永四年(1775)本殿建造
細工人 宮本元衛門
御祭神 大己貴命 大山祇命 菅原道真 大物主命
立派な御本殿が鎮座しています。
窓が沢山あって彩光十分の覆屋の筈ですが 右側が暗いのが気になります。
向拝の龍。
裏へ廻ります。
向拝の龍。
覆屋正面の窓ガラスは素通しですが 内側に格子がはまっています。
暗がりの中 脇障子には猿田彦神がいました。
正面扉には登り下りの龍。
資料には「細工人 宮本元衛門」となっていました。細工人というのは彫師の事でしょうか。
右側が暗いのは すぐ傍に別の御本殿が鎮座しているからでした。
う〜ん 横窓からだと 胴羽目が隣の御本殿の影に隠れてしまいます。
どうやら唐子遊びの様です。
角度を変えてみます。
今度は背伸びをして上からの角度で。竹馬遊びをする唐子の後ろには傘を持った唐子が見えます。
前に戻って斜めから見てみると 奥にラッパを吹いている唐子が見えます。その後ろには軍配の様な物を振り上げる唐子。
大虹梁の上には 虎のパンツを履いた力神さまがいました。
背面には窓が無かったので 左面に廻ります。
こちらの力神さまは シマウマ?のパンツを履いています。梁を支えているというより ぶら下がっているみたい。
胴羽目は唐子の花車牽き。
扇子で拍子を取る唐子。
扇子で拍子を取るのに比べると 牽くのは楽じゃありません。
脇障子は猿田彦神と対になる 天鈿女命。
どの人物も顔の造形が素晴らしく 年季の入ったベテラン彫師の作品なのだと思います。
暑さを堪える価値のある 素晴らしい神社でした。
刺青師・龍元
079(2023.07.31)
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