令和二年九月吉日、栃木県野木町の野木神社に参拝しました。
まっすぐで長い参道を進むと社殿があります。
御由緒
仁徳天皇年間(313~ 399)創建
延暦年間(782〜806)現地へ遷座
文化三年(1806)社殿消失
文政二年(1819)現社殿建立
御祭神 菟道稚郎子命
拝殿向拝彫師 石原常八主信
本殿彫師 三代目磯邉儀兵衛敬信
大きい御本殿です。
背面には胴羽目が二面ありました。
仙人が三人。一番右が蝦蟇仙人こと劉海蟾、真ん中が壺から龍を出す陳楠。左の女仙は誰でしょう?横にいるのは鶴ですかね?
左側の胴羽目には仙人らしき人たちが四人。もしかしたら、実は元々胴羽目は3枚あって、失われた真ん中の1枚にあと三人いたのかも。で、真ん中と左側の胴羽目で合わせて七人で竹林の七賢人という趣向だったのかも知れないと思ったけど、竹林じゃないから違うか。
〜追記(2020.12.25) これはきっと商山四皓だと思います。
商山とは中国陝西省にある山で、四皓は顎ひげと眉が白い四老人を指す。中国秦時代末期、乱世を避けて商山に隠遁した四人、東園公、夏黄公、甪里先生、綺里季と云う隠士の事。出典は漢書。追記終わり〜
拝殿向拝の龍の裏側には石原常八の銘があると聞いていたので、写真を撮ろうとしましたが、暗すぎて撮れませんでした。
圧倒的に光量が足りませんね。ここに着いたのは朝の6時前。もう大分日が短くなって来ています。あと30分くらい待っていれば明るくなるかな、とも思いましたが、ボーっとしてるのも退屈なので次の神社に向かいました。
〜追記(2020.10.07)三代目磯邉儀兵衛敬信というのは1828年生まれ。社殿が建立されたという1819年にはまだ生まれていないので、胴羽目は後付けか、もしくは御本殿はより後の再建、という事になります。追記終わり〜
刺青師・龍元
216(2020.10.05)
コメント
onijiiです。
龍やガマはそういう意味なんですね!
飛び上がるガマがとても面白いです!!
それにしても東奔西走、感心します!!!(笑)
蝦蟇や龍を呼び出したり、鯉や鶴や亀に乗ったり。この人たちは一体何をしているんでしょうね。