令和二年9月吉日、茨城県筑西市の中舘観音寺に参拝しました。
本堂は筑西市の市指定文化財(建造物)になっています。
頭貫は二匹の龍の丸彫りになっています。
網が邪魔ですが迫力の龍です。
写真だと小さく見えてしまいますが、とても大きくて重量感があります。
梁の上の斗栱間小壁には二十四孝の彫り物がありました。斗栱間が各面5箇所なので、元々24枚揃っていた訳ではなさそうですが、残っていたのは6枚。
これは池みたいな所に魚がいるので、姜詩だと思います。姜詩は母のために毎朝遠くまで水と魚を捕りに行っていたが、ある日家の側に綺麗な水が湧き出て、その中に魚がいた、という話。
これはお馴染みの楊香。山で虎が出てきたので、父の代わりに私を食べて、と楊香が天に祈ったら虎は行ってしまった、という話。
これは董永。身売りをしてまで父の葬式を上げた董永の元に織姫がやって来て、機織りをして借金を返す。董永と織姫の最後の別れの場面。
郭巨。貧しい夫婦が親を養うため、口減らしに赤ん坊を山に埋めようとしたらお宝ザックザク。
真冬に筍が食べたいという母のために、泣きながら山で雪を掘ったら筍が生えてきた、という話。我儘な母親だな。
歯のない姑のために乳を飲ませる唐夫人。
郭巨のあたりからおかしな事になってますが、これは左からこの順番で並んでました。もしかしたら昔の人も首を傾げていたのではないかと思ってしまいます。
刺青師・龍元
238(2020.10.26)
コメント
onijiiです。
絡みあった龍は見ごたえがありますね!
二十四孝は、虎の揚香、筍の孟宗、乳の唐夫人、
象の大舜くらいしか分かりませんが、好きな
題材です。
現実離れしている話が多いですが・・・。
呉猛は考えただけでも怖ろしい・・・。
蚊取り線香があれば・・・。(笑)
龍は大きいとそれだけで迫力がありますね。
二十四孝は本当におバカなキャラが揃ってますね。いろいろ見てるウチに段々とこのシュールさが解ってきました。