令和三年一月、埼玉県神川町の阿保神社に参拝しました。「あぼじんじゃ」と読みます。

御祭神 大己貴命 素戔嗚尊 伊弉諾尊 瓊瓊杵尊 大宮女大神 布留大神


覆屋の窓には格子を挟むように網が二重に掛かっていました。

海老虹梁には龍が彫られていました。


パっと見、呂尚かと思って釣竿を探しましたが、、、

よく見たら亀がいたので、これは亀仙人の黄安でしょう。三千年に一回頭を出す亀の頭を五回も見たと言いいます。


背面胴羽目には三国志の趙雲救幼主がありました。

長坂坡の戦いで、曹操軍に追われ行方不明になっていた玄徳夫人に息子・阿斗を託され、単騎脱出を図る趙雲子龍。今、三国志を読んでいるので、とても興味深いです。

「長坂坡趙雲救幼主」と画題が彫り込まれていました。でも、途中でスペースが無くなってしまったようです。下書きしないのか?私も昔、年賀状を手書きしていて良くやったもんですが。。。

銘がありました。「小井 彫」と彫ってあるのでしょうか?

左面。

画題は分かりません。麒麟と言えば、「麟吐玉書」「西狩獲麟」「上元夫人」が思い浮かびますが、どれもしっくり来ませんね。こちらにも銘があります。

これとそっくりな構図の胴羽目が栃木県佐野市の氷室山神社奥宮にあります。彫りのタッチもそっくりなので、同じ彫師の作品と思われます。

海老虹梁の龍。

向拝中備にも龍。

実はここは再訪です。一回目は二重の網に悩まされ、上手く写真が撮れませんでした。今回で納得の行く写真が撮れた訳ではありませんが。
もっと良いカメラ欲しいなぁ。その前に腕を磨かないとなぁ。
刺青師・龍元
038(2021.03.05)
コメント
onijiiです。
一瞬濁点が付かないのかと・・・。(笑)
神川町、初めて知った地名です。
脇を流れる川は神流川なんですね。
焦点が網に合ってしまうので厄介ですね。
よく撮れていると思います。
それにしても黄安仙人さんは、一万五千年
も生きているんですか?凄いですね!
そうです。元阿保に有ります。元です。今はお利口さんです。
一万五千年も一体何してんたんですかね〜。淋しくないのかなって思いますが、それが仙人ですからね。道教を極めるのは厳しいです。