令和三年新年巡礼十四社目、茨城県つくば市の東福寺に参詣しました。
建長四年(1252)創立
平将門の娘・如蔵尼の持念した聖徳太子御作と伝わる延命地蔵尊を安置
本堂向拝。
向拝頭貫上には仙人の烏鷺。烏鷺とはカラスとサギで黒と白、つまり囲碁の事。木こりが仙人の囲碁を観戦していて、フと気がつくと斧の柄が朽ちる程に時が経っていた、という不思議な話。爛柯とも言います。
お寺の向拝は大きいです。海老虹梁が四本あって内側の二本には力神さまがいました。
虹梁自体は新しい様に見えますが、力神さまは年代物。多分古いものを移植したのでしょう。台座で高さを調節した様に見えます。
力神さまの後ろ姿を見る事は稀です。
向かって左の力神さまはどこかを指差しています。
指差す先を確認した筈なのですが、実は何も覚えていません。なので何も無かったと思います。が、正直言うと確認したかどうかも覚えていません。写真を撮っている時に「何かあるのかな?」と思った事だけは覚えています。
まあ、古いものを移植したのだとすると、やはり何も無いのだと思います。
ここのお寺ゆかりの如蔵尼というのは私の好きな武将の平将門の娘で、別名を滝夜叉姫、ここら辺では滝夜盛姫というそうです。
将門が藤原秀郷に討たれた後、肉芝仙に妖術を授かり、亡き父の仇打ちとお家再興を目指す、という滝夜叉姫の説話は、江戸末期に人形浄瑠璃や歌舞伎などで人気を博した様で、刺青では古典的な題材です。
お寺の横に滝夜叉姫の墓と伝わる遺構があって、ぜひとも拝んで来ようとここをチェックしていたのですが、当日はすっかり忘却の彼方。。。メインの目的も忘れるほど緊張の糸が切れてしまった十四社目でした。
刺青師・龍元
014(2021.01.27)
コメント
onijiiです。
滝夜叉姫残念でしたね。
ここの力神お気に入りなんですが、胴羽目探求が
ご専門なので、寄ってもらえないと思ってました。
今度は予想が外れました。(笑)
後ろ姿や指の指す方向など着眼点が鋭いですね!
背中には気付きませんでした!!!
後ろ姿の写真は、多分国内初だと思います!!!
マワシを締めたお尻がいいですねえ。
早速確認してきます。(笑)
やっと onijiiさんの予想の裏をかくことが出来たという事ですね (`_´)ゞ
ここの力神は背骨やあばらの表現が面白いと思いました。まわしも良いですね。
滝夜叉姫のお墓はお寺の前の畑の中にあるそうです。滝夜叉姫と書かれた卒塔婆が立っていて、今でも近所の人たちの手で供養されているそうですよ。千年以上前の人ですから、ご多聞に漏れず各地に墓がありますね。力神の指差す物も確認したいし、近くを通った時にでも再訪してみようと思います。
onijiiです。
早速後ろ姿を確認してきました。
ありがとうございました。(笑)
力神の指さす方向は真横ではなく、
少し内側に傾いてました。
お墓は本堂の裏手にあるので、全然
違う方向だなあと?
滝夜叉姫の墓があるそうですが?と
尋ねたら、若い住職さんが親切にも
案内してくれました。
お寺からどんどん遠ざかって行きます。
200mほど歩いた畑の脇の草むらの中
に卒塔婆立ってました。
な、何と!力神様の指さす方向です!
龍元さんの眼力、洞察力に驚きました!!
凄い、素敵、素晴らしい「す」の三連発!!!
感心しまくりました。(笑)
調査ご苦労様です。
その機動力はさすがですね。
やはりそうでしたか。
大体そっちの方角だなぁと地図を眺めていました。
我々一族は桓武平氏と繋がりがありますが、将門と国香の血が混ざる私は現世にまで影響が出ている様ですね偶然なのですが?たまたま住んでいる北の方角には滝夜叉姫の墓があります。庶民の為に政治活動で亡くなった父はまるで将門の様でしたね
こんにちは ウカさん
コメントありがとうございます。
そんなに古いご先祖を遡れるのですか。凄いですね。
私も苗字だけは立派ですが、先祖の事は全くと言って良いほど知りません。