令和五年三月下旬 長野県長野市の皆神神社に参拝しました。
ここには胴羽目は無いのですが 近くを通る度に看板を見て気になっていたので来てみました。
かつて修験道が盛んだったと伝わる皆神山の山頂に鎮座します。
随神門右側には人の好さそうな左大神
左側には右大神の像がありました。
門をくぐると 参道の先に大きな社殿が見えます。
これが皆神神社と思ってしまいますが 皆神神社公式サイトによると これは境内社の侍従神社。本社の皆神神社は右側に小さくひっそりと鎮座しています。
弘化三年(1846)現社殿竣工
御祭神 侍従大神(内山美濃守満久三男下野守三郎満顕)
向拝には見事な彫り物がありました。
龍に乗り笛を吹く仙人と琴を弾く仙人。
一絃琴を奏でるのは太真王夫人。玉巵ともいいます。
玉巵は西王母の娘で 一絃琴を奏でれば百禽集まりその音色に聞き惚れ 時に白龍に乗り四海を遊行する と伝わります。
遠くから見ると細部が劣化しているのかと思いましたが つぶさに見るとこれは劣化ではなく 荒々しい鑿使いのせい。
隣の方はどなたでしょう?
太真王夫人の横にいるのだから これが太真王かも!と思い調べましたが 全く手掛かり無し。
おヒゲが生えているので 男性である事は間違いない様です。
龍乗り仙人は何人もいますが その内の一人に 笙を吹きながら龍に乗って弄玉と共に飛び去った蕭史という仙人がいます。
蕭史は笙を吹いているとされてますが 簫を吹いている事もあります。というか簫がオリジナルかも。簫というのは中国の縦笛で 読みが笙と一緒なのでごっちゃになったのだと思います。
もしかすると その縦笛の簫を横笛と勘違いして…なんて事があったのかなぁ…
どなたかご存知の方がいらっしゃいましたらご教示下さい。
他には手挟みに鳥の彫り物がありました。
松に鷹。
北信地方の神社は元々彫り物が少ないのですが 東信地方はほとんど参拝しちゃったし 南信は遠いし という感じで気になる神社をしらみ潰しに少しずつ回ってます。
刺青師・龍元
039(2023.04.12)
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