画題は古典から [小針日枝神社] 埼玉県

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プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の技術である手彫りの継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和二年四月吉日、埼玉県行田市の小針日枝神社に参拝しました。

小針日枝神社鳥居

日枝神社だからでしょう、拝殿の向拝にはお猿さんが三匹。

拝殿向拝 猿

御由緒

創建年代不詳
御祭神 大山咋命おおやまくいのみこと
南向き

御本殿

裏に回ると御本殿脇にもお猿さんがいました。

小針日枝神社御本殿

胴羽目には児島高徳。〜追記(2021.03.26) これは児島高徳の残した漢詩を読む後醍醐天皇だと思います。後醍醐天皇が流される際、居所に忍び込んだ児島高徳が「必ずお助け致します」という意味を込めて、天皇にのみ意味が分かる様に漢詩を木に彫り、天皇を勇気付けた、という場面。追記終わり〜

小島高徳

漢詩が彫られています。「天莫空」まではまだちゃんと読めますね。

天莫空勾践 時非無范蠡

背面。

小針日枝神社御本殿

胴羽目は民のかまど。

民のかまど

仁徳天皇の背後には「高き家に昇りて見れば民のかまどはにぎはひにけり」と彫られています。

高き屋に登りて見れば煙立つ民のかまどはにぎはひけり

これは仁徳天皇が民の苦境を察して3年間徴税を禁止、自らは皇居の雨漏りすら直さず節約したら、民は豊かになってかまどから煙が立ち始め、さらに3年後にやっと税を解禁した、という話ですね。新型コロナで経済メチャクチャの今、安倍晋三総理には是非、仁徳天皇の様な英断をお願いしたい。無理か。

御本殿左面。

小針日枝神社御本殿

胴羽目は楠正成まさしげ正行まさつら親子の櫻井の別れ。

櫻井の別れ
社叢

周りを水田に囲まれた、のどかな雰囲気の神社でした。

刺青師・龍元

103(2020.05.19)

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