令和二年新年寺社巡り。茨城県結城市の貴船神社に参拝しました。

由緒
御祭神 高龗命(たかおかみのみこと)
康建元年(1256)創建
宝永七年(1710)正一位を与えられる
明治十五年(1882)村社となる
大正元年(1912)当町内天神社を合祀
昭和二十七年(1952)宗教法人に改組
南向き

御本殿

向拝柱と水引虹梁・海老虹梁には地紋彫りがびっしり。向かって左側の 獅子 の木鼻は無くなっていました。扉脇には金鶏。

東面です。

胴羽目は仙人の烏鷺。烏鷺というのはカラスとサギ、つまり黒と白で囲碁の事ですね。木こりが仙人の囲碁を観戦していて、気が付いたら斧の柄が朽ち果てる程に時間が経過していた、というお話。

背面です。

胴羽目の画題は分かりません。龍が居て鬼が居て、左上の方では僧侶の様な人たちが笙や笛などの楽器を演奏しているというより、吹き鳴らしているというか、切羽詰まっている感じ。鬼の島から宝物を持ち出している様な話なのか。
〜追記(20.05.02) これは「龍宮珠取姫伝説」の様です。Shin-Z さんに教えて頂きました。〜

西面です。

胴羽目は黄石公と張遼 張良。黄石公がわざと靴を落として張良 を試す話。

脇障子はありませんでした。

彫りが浅いのが少し残念ですが、良い彫り物だと思います。
刺青師・龍元
015(2020.01.31)
コメント
お世話になります。初めてコメントさせていただきます
既に解明済かもしれませんが、背面の彫刻はさぬき市志度に伝わる海女の玉取伝説が題材かと思われます。能の演目『海人』として演じられたり、『龍宮玉取姫』なる浮世絵も書かれたようで、広く知られ人気があったようです。
間違っていたら申し訳ないので、検索して確認してみてください
今後ともよろしくお願いいたします。
Shin-Zさん、コメントありがとうございます。
ええ、珠取姫は刺青でもお馴染みの画題です。なるほど、中央にいるのが海女で、宝塔の様な建物は龍宮なんですね。こんなに登場人物がいるとは知りませんでした。勉強し直します。ありがとうございました!