令和二年七月吉日、新潟県長岡市の石動神社に参拝しました。
拝殿
拝殿の周りには雪よけの板を取り付ける柱が立っています。
左側脇障子には「須佐之男命の大蛇退治」。だいぶ間延びした顔になってしまっています。
〜追記 20.08.01 もしかしたらこれは「県守の蛟退治」かも知れませんが、だとしたら瓢箪が有る筈ですね。壺か櫛名田比売が有れば「須佐之男命」。決め手に欠けます。追記終わり
〜追記 21.01.13 絵本写宝袋によると龍退治には「禹王の龍退治」というのも有る様です。禹王は夏王朝初代皇帝で黄河の治水工事を行った事から中国では治水の神様として今でも崇敬されている様で、日本では今では忘れられているが、かつては全国に禹王信仰が有ったとされます。なのでコレは禹王の可能性が大きいかも知れません。 追記終わり
右側脇障子は右手に升の様な物を持った武人。雪よけの板の置き場になっていて、よく見えません。
御本殿
裏へまわると御本殿覆屋がありました。
彫り物満載の御本殿。
向拝の龍。
海老虹梁の龍。
御本殿左面。
胴羽目には「民のかまど」の彫り物がありました。明らかに拝殿脇障子とは彫師が違いますね。
脇障子は「烏天狗」。下のビックリしてる人は人間なのかと思ったら、よく見ると羽根があるし足が鳥の様なので、これも天狗ですね。
縁下腰組の間には可愛らしい獅子がいました。これは獅子というよりワンちゃんですね。
背面。
胴羽目は「養老の瀧」。雲の表現が山深い雰囲気を醸し出しています。
御本殿右面。
海老虹梁。
扉の脇には孔雀がいました。
「楠親子櫻井の別れ」 この板だけ急にデッサンが狂っている様に感じるのは後ろの菊水の垂れ幕のせいでしょうか。遠近法を全く無視してますね。
右側脇障子は「天狗」
御本殿は、櫻井の別れ以外は言うこと無しなんだけどな。
松の枝振りや雲を見ると胴羽目三面とも作風が違いますから、それぞれ違う人の作品かも知れません。
刺青師・龍元
163(2020.08.01)
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