令和五年二月下旬 群馬県前橋市の八幡神社に参拝しました。

鎌倉時代(1185-1333) 鶴岡八幡宮から勧請
御祭神 誉田別尊(応神天皇)

拝殿右面には奉納額がありました。

梅妻鶴子の林和靖。

梅と鶴をこよなく愛します。和靖は諡で本名は林逋。

林逋は孤山に閑居していましたが 留守中に客があると童子は鶴を放ち 来客の合図としたそうです。

御本殿に胴羽目はありません。

脇障子は鷹。花は梅でしょうか。

左面。

松の木に留まる鳥。鳩か何かかな〜。鳥は難しいですね。

ここのお目当ては境内社の稲荷神社。

建立年や彫師などは分かりません。

中を覗いてみると。。。御本殿が鎮座していました。

逆光が神々しいです。

裏へ廻ります。


外れた胴羽目が 立て掛けてあります。

胴羽目は張騫乗槎。槎というのは「いかだ」の事。乗槎で航海の事だそうです。

張騫は前漢の冒険家であり外交家で実在の人です。

シルクロードの開拓者として有名ですが「天の川を遡って牽牛・織女に会った」など荒唐無稽な伝説も残っています。

以前は背面にも胴羽目があった様ですが 今は失われています。

左面の胴羽目も外れています。

こちらは剣に乗り波間を渡る鍾離権。八仙の一で 曲亭馬琴は上利剣と同一人物だと言っています。

弟子の呂洞賓もこの術が使える様ですが 何のために使うのかは分かりません。

爽快そうなこの表情を見ると この術によってツーリングやセーリングの様な開放感を味わえる のかも知れません。

素晴らしい神社でした。
刺青師・龍元
038(2023.04.10)
コメント