令和七年四月上旬 栃木県鹿沼市の日光神社に参拝しました。

御祭神 大己貴命

覆屋の中には 立派な御本殿が鎮座しています。

向拝に大きな彫り物は無く 脇障子は欠損。

右面です。

胴羽目は二十四孝の郭巨。

郭巨は 妻と幼子と母と暮らしていたが その日の食事もままならない程の極貧に喘いでいた。

郭巨の母は 自分の少ない食事を更に減らし 幼子に分け与えていた。

いよいよ切羽詰まった郭巨は 母を養う為 口減らしに 我が子を埋める事にした。

「母の代わりはいない 子は また作れば良い」と妻を説得した。

子を埋めようと穴を掘ると黄金の(詰まった)釜が出て来た。

その孝行心に感じた天が郭巨に与えた物である。

以降 一家は幸せに暮らした。

本当に幸せに暮らしたのだろうか?
「僕を埋めようとしたんだよね?」

背面に大きな彫り物はありません。


左面です。

胴羽目は上半分が欠損してしまっていて 何が彫られていたのかは 分かりません。

中央の人物は牡丹の花を持っています。

右側の童子。

左側の童子。

この神社で1番気になったのが この左側の童子の彫り物です。

こちらも脇障子は欠損です。

劣化が気になる神社でした。
刺青師・龍元
042(2025.06.05)
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