令和八年一月中旬 栃木県佐野市の熊野神社に参拝しました。

ここは平成三十年と令和元年にも参拝していて再再訪です。

創建年不詳
天保十五年(1844)本殿再建
彫師 内山山城藤原吉久
御祭神 伊弉諾命 伊弉冉命
御本殿右面

向拝の龍。

海老虹梁の龍。


覆屋は 鑑賞には問題無いですが玉垣があるので近寄れず 写真を撮るとなると筋交が結構邪魔です。

胴羽目は 黄石公と張良。

数々の試練に耐えた張良が 太公望の兵法書を授かる話。

ある日 汚い老人が 下邳の町で燻っていた張良を試します。

「沓を拾って来い」「沓を履かせろ」「また五日後に来い」「目上の人間より遅く来るとは何事だ」などなど

頭に来て 殴りつけてやろうかと思った張良でしたが 老人のただならない雰囲気を感じ取り 数々の試練に耐えるのでした。

「これを読めば王者の師となれる」ついに老人は張良に一巻の書を手渡しました。

この書を繰り返し誦読した張良は 後に軍師として劉邦に仕え 漢の三傑の一人に数えられる様になります。

御本殿背面

胴羽目は 須佐之男命八岐大蛇退治。

高天原を追われた須佐之男命は 老夫婦と娘が泣いている所に出会します。

「私の娘は八人いましたが 身一つに頭が八つ 尾が八つある八岐大蛇に毎年一人ずつ食べられ 今日は最後の娘が食べられてしまうのです」

須佐之男命が 酒を八つの瓶に満たして待っていると

八岐大蛇がやって来て 瓶に頭を突っ込んで飲み干して泥酔してしまった。

その隙に 須佐之男命は八岐大蛇を十拳剣で切り刻んで退治します。

御本殿左面

胴羽目は 太公望と文王の邂逅。

「獲物ではなく人材を得る」というお告げを受けた殷の重臣であった姫昌(後の文王)

釣りをしている呂尚を見て「そんな真っ直ぐな針で何が釣れるのか」と尋ねた。

「私は天下を釣ろうとしている」と呂尚は答えた。

姫昌は「我が祖父(太公)の代から待ち望んでいた逸材だ」と喜び 呂尚を軍師に招いたと云います。


海老虹梁の龍。

巻き毛です。

良い彫り物がまだまだ沢山あったので 其の二に続きます。
刺青師・龍元
024-01(2026.04.16)

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