イタリアのフィレンツェで毎年秋に行われる Florence Tattoo Convention に招待されたので行って来ました。ここはもう6回目。
フローレンスというのはフィレンツェの英語名です。
バッソ要塞
ここのコンベンションはバッソ要塞という、普段は観光客の入れない歴史的建造物の中で行われます。イタリアでは刺青が芸術として評価されているという事が、この事からもわかりますね。

中に入れば普通に近代的な建物です。
間仕切りで仕切られたブースで刺青を彫ります。観客はただ眺めていても良し、気に入った彫師を見つけて刺青を彫って貰っても良し。彫師が300〜400人位いますから、全員見て回るのも一苦労です。

手彫り
ここの主催者は伝統的な刺青に造詣が深く、毎年会場の中心部は手彫りの彫師で固め、間仕切りではなくステージが設営されます。
インドネシア人のドルーガとイタリア人のルカ。ドルーガとはフィレンツェだけでなく、ベルギーのハッセルトや今年の春のドイツ・フランクフルトなどで顔馴染みです。

カナダ人のコリンはルーツがスカンジナビアだそうで、バイキングの刺青を彫ります。私が初めてフローレンスに来た時に隣のステージでした。

メキシコからサミュエル。常連のサミュエルは毎年、奥さんと子供を連れて来ます。

奥さんも彫師。

この人は初めましてだったかな。結局、一言も話をする機会が無かった。

この人とは色々なところで結構すれ違うけど、まだ話をした事は無いですね。

奥の男の人はスペイン人のショーン。今はロンドンにスタジオを構えていて、スタジオの取り分要らないからゲストワークに来てくれと熱心に誘ってくれました。そのうちにお邪魔しよう。

こうしてみてみると、世界の手彫りの人は皆、基本的にはスジ彫りのみか、もしくは点々で表現するドットワーク。絵画的な表現をする日本の彫り物は伝統刺青の中では異色です。
タトゥーコンテスト
最終日のコンテストの審査員を頼まれました。私は審査そっちのけで作品に見入ってしまいました。みんな上手くてジャンルは違えど、なかなか勉強になります。

もちろん仕事もしましたよ。

祭りの後は皆で打ち上げ。ドルーガと日本人手彫り彫師の二代目・健尚さんと私。

刺青師・龍元
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