謎の仙人と謎の霊獣がお座す社 [大生瀬神社] 茨城県

大生瀬神社一の鳥居 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和四年新年寺社彫刻巡礼の旅九社目、茨城県大子町の大生瀬神社おおなませじんじゃに参拝しました。

鳥居をくぐってから、短くはない階段を登るとこんな感じです。

大生瀬神社参道

アレ?案外奥なのね。

大生瀬神社参道

この階段を登ると社殿があるのかな?

大生瀬神社参道

まだまだ続く様です。山登りってほどじゃないけど、ちょっとしたハイキングみたいな感じ。

大生瀬神社参道

見えて来ました。

大生瀬神社

やっとの事で到着。

大生瀬神社二の鳥居

ここまで扉を開け閉めに来る方が居られるのですね。ご苦労様です。

大生瀬神社拝殿

御本殿覆屋は波板で覆ってあります。

大生瀬神社御本殿覆屋

御本殿覆屋の隙間から覗くと有ります有ります、御本殿には彫り物があります。覆屋が全面波板で覆われているのはGoogleMapで確認済み。

大生瀬神社御本殿

早速、寺社彫刻探求奥義の一つ、如意棒を伸ばしましたが、ナントあと20cm程足りません。車に脚立を取る為にあの山道を引き返そう、とはとても思えなかったので、拝殿の前にあった、使っていないビールケースを拝借しました m(_ _)m

大生瀬神社御本殿

これは、、、どちら様でしょうか?

仙人

画面の右下に顎髭を伸ばした方がしゃがんでいます。

仙人

中央よりやや左上には小さい人。

小人

鉄拐先生の分身かと思いましたが、赤く塗られたモノは、顎髭の方の口ではなく違う所から出ています。

小人

背面です。

大生瀬神社御本殿

こちらも不思議な感じです。

黄安?

何をしているのでしょう?顔の上、耳の辺りに左手を上から当てている様に見えます。右手は取れてしまったのか見当たりません。

鳥居の陰には亀がいる様です。とするとこれは黄安仙人か。。。

亀

左面は不陸がひどく、ビールケースに乗っても届きませんでした。もう一個あったけど、流石にビールケース二段重ねは危ないので、カメラを波板に近づけて撮ったら案外イケました。

大生瀬神社御本殿

杖を持っているし口から何か出しているから、こちらは鉄拐先生こと李鉄拐りてっかいという事で良いのでしょうか?でも、分身が居ない。まさか右面胴羽目の小人がそう?

李鉄拐?

画像が粗くて恐縮なんですが、木鼻にも不思議なヤツがいました。

木鼻

横から見るとヒョウみたい。豹は虎のメスと思われていた、と言うのは聞いた事あるんですけどね。虎の木鼻はたまに見掛けますが、ヒョウの木鼻なんて見た事無い(かな?自信なし)手前のは偶蹄なので麒麟ですね。

木鼻

こちらは近所の吉田神社の木鼻。同じ霊獣なのかな?

どうにも不思議な彫り物ばかりでした。

刺青師・龍元

009(2022.01.17)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。
    福島との県境。遠い所、大変お疲れさまです。
    マニアではないと行かない神社だと思います。
    波板越しに彫物が3面あることを確認して、
    退散しました。(笑)

    胴羽目は本邦初公開でしょう。
    木鼻のヒョウ?カッコイイ!痺れます!!

    • 有るかどうかハッキリしない彫刻の為に、この山道を登るonijiiさんは相当重症マニアですね。本当に頭が下がります。

      ここのはなんか不思議な魅力が有る彫り物ですね。ヒョウの木鼻も痺れます。

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