令和三年七月、東京都板橋区の赤塚諏訪神社に参拝しました。
参道途中には立派な随身門があります。
左大神。
右大神。
長禄年間(1457-60)創建
慶応二年(1866)本殿再興
大正八年(1919)拝殿および幣殿造営
御祭神 建御名方神
向拝の龍。
迫力があります。
目、鼻、口と耳だけの控えめな彩色。
木鼻は獅子です。
独特な表情。
拝殿側面の大瓶束には邪鬼獅噛みがありました。
反対側。
御本殿覆屋はガラス窓で、内側に格子がはまっています。
彫り物満載の立派な御本殿です。
扉脇には昇りの応龍です。上部にあるのは渦潮でしょうか?だとすれば寺社彫刻で見たのは初めてかな?気が付かなかっただけかも知れませんが。刺青では良く有る意匠で、普通は化け鯉に合わせます。
御本殿右面。
胴羽目は浦島太郎が乙姫に見送られて龍宮を後にする場面。
まだ笑顔の浦島太郎。この後、なんとも言えない哀しい運命が待ち受けているのを、太郎(浦島が名字で太郎が名前で良いんですよね?)は知る由も有りません。
どことなく意味深な憂いを含んだ乙姫の表情です。私は子供の頃、乙姫は悪魔だと思いました。
脇障子は虎の滝行。獅子の滝行は良く目にしますが、虎の滝行は初めて(かな?)です。
御本殿背面。
胴羽目。これは東方朔も考えられますが、木の実が桃ではなく、無花果みたいな感じです。今一つ決め手に欠けますが、寿老人という事にしておきます。
漫画★太郎を彷彿とさせる顔。漫画★太郎はここに来た事があるんじゃないのか?
唐子たちも表情豊かです。
御本殿左面。
胴羽目は西王母でしょうか。
この女性だけだと決め手に欠けるのですが、
右上に、西王母から桃を盗んで八百年生きたと言われる東方朔らしき男がいるので、この面は西王母と東方朔なのだと思いました。
竹林の虎。
正面扉脇の応龍。こちらは降りです。はみ出してます。これは現場で寸法を取りながら彫ったのでしょうね。
縁下にも素晴らしい彫り物が有ったのですが、写真が多くなり過ぎたので、続きは赤塚諏訪神社 其のニで。
刺青師・龍元
102-1(2021.08.25)
コメント
子どもがたくさんいる彫刻の果実、ザクロっぽくないですか?
人物は男性ですが、鬼子母神となにか関係あるのでしょうかね。
ザクロですね!私も言いたかったのはザクロです。無花果と柘榴がごっちゃになってました。
なるほど、鬼子母神ですか。。。柘榴は人肉の味ですね。そちら方面で何かあるかも知れませんね。