令和二年九月吉日、茨城県つくば市の三次大明神に参拝しました。
何の変哲もない普通の拝殿。
裏へ廻ります。
左面
赤い色に塗られた御本殿が丁度良い寂れ具合です。
大虹梁の上では力神さまが睨みを利かせています。
左面胴羽目は李白観瀑。明らかに本職でない方の作と思われます。
脇障子は西王母でしょうか。特別上手いという訳でありませんが、胴羽目と比べるとやはり本職の仕事は違うなと思わされます。
右面
これだけ見ると阿形か吽形か分からないけど、左面と比べると、わずかに前歯が見えているのでこちらは控えめな阿形。
う〜ん、琴高仙人だろうと思います。やはり本職の方の仕事ではない様です。
脇障子は、龍を壺から出しているので陳楠でしょうか。胴羽目を見た後だと物凄く上手く見えてしまいます。
背面。
これは。。。鷹なのでしょうか。。。鳥である事は間違いない様ですが。。。オウムかも。。。
腰羽目の唐獅子牡丹は少し良い様ですが、でもちょっと微妙です。胴羽目とも脇障子とも手が違う気がします。
腰羽目の両脇、脇障子の下には飛龍の彫り物がありました。
こちらは完全に図案化された作風で、これも手が違うかも。いかにも本職の仕事って感じです。
他の鶏鼻や獅子鼻なども本職の彫師の仕事って感じでした。
彫り物を少しずつ付け足したのかな。それにしてもなぜメインの胴羽目がこんな事になっているのか?
脇障子は良いのに胴羽目はどうなってるの???という神社はたまに有りますね。
刺青師・龍元
242(2020.10.30)
コメント
onijiiです。
胴羽目は?ですが、二本指の力神、骨太の鶏鼻が
お気に入りです。3回も行きました。
今泉不動堂の力神も二本指の凄いやつです。(笑)
今泉不動堂の力神はそんなに凄いですか!
再訪リストに入れておきました。近くを通った時に寄ってみます。