令和八年一月下旬 栃木県栃木市の寳蓮寺に参詣しました。

其の一からの続きです。
外周小壁にはぐるりと12点の彫刻があり 1点に2話ずつ 計24話の二十四孝が彫られていました。今回は右面小壁4点 計8話を紹介します。

1番左側の小壁です。

左は 真冬に魚を食べたがる継母の為に 凍りついた川面を体温で溶かす 王祥。

お髭の生えた魚は 頭の大きさから判断して120cm以上はあるでしょうか? だとしたら野鯉の日本記録級。

お継母さんも大喜びでしょう。
右側は 50年前に生き別れた母を求めて 職と妻子を捨てて 血でお経を書いて天に祈った 朱寿昌。 遂に母に会うことができたという場面。

しかし 生き別れた親にいきなり会いに行くのはトラブルの元 と専門家は指摘します。
例えば 映画やTVドラマにもなっている 森村誠一原作の小説「人間の証明」は スキャンダルを恐れた母が 訪ねて来た我が子を殺してしまう という所から始まりますね。
手紙などで前もって連絡し 会う時は必ず第三者を交えて レストラン・喫茶店など人目のある場所で会いましょう。

「あたしにだってねぇ 人生があるのよ!」

次は 左から2番目の小壁。

左側は 張孝兄弟。 ある日 盗賊に喰われそうになった張礼は「母に食事をさせなければならないから 帰らせてくれ 必ず戻る」と言って帰った。

約束どおり張礼は盗賊のもとに戻るが(衝撃‼︎) それを聞いた兄の張孝が走って来て 胸をはだけて「私の方が太っていて美味いから 私を食べて張礼を助けてくれ」と頼んだ。 そして「私が約束したのだから この私を食べて」兄弟は死を争った。

ドン引きした盗賊は 殺すのをやめて食べ物を与えた という話。

「コイツら くく狂ってる。。。」
右側は 唐夫人。

歯が無く 固形物を咀嚼できない姑に母乳を与えたと言います。

「みんな変な目でジロジロ見るし ツラいわ〜」
左から3番目の小壁。

左側は 黄庭堅。 黄三谷とも言います。

家には使用人も多く 妻もいたが 自ら母の大小便の便器を取り 素手で洗ったと伝わります。

屎尿を捨てているのは お隣さんのお墓の真横ですよ〜 ご近所トラブルになりますよ〜
右側は 王裒 ですね。

雷が鳴る度に 生前雷が苦手だった母の墓に 急いで駆けつけた と言います。

雷さまは 既にすぐそこに来ていて ギョッとする王裒。

1番右の小壁です。

左側は 寝る時に自分の着物を親に着せて 自分は裸になって蚊に刺され続けた 呉猛。

呉猛の孝行に 悲しいかな 寝ている父親は気付く由もありません。

右側は 父親と山で人喰い虎に出くわした 楊香。

「私だけを食べて 父を助けて下さい」と楊香が懸命に祈ったところ 虎は去った と言う話。

猫みたいな虎が多いですが この虎は割と獰猛な感じです。

其の三に続きます。
刺青師・龍元
029-02(2026.05.22)


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