彫工 立河芳司藤原伴綱の親子獅子 [羽黒神社] 栃木県

獅子鼻 神社仏閣
プロフィール

彫師歴三十余年。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

刺青師・ 龍元をフォローする

令和八年一月中旬 栃木県佐野市の羽黒神社に参拝しました。

鳥居は見つかりませんでしたが 少し離れた所にあるそうです。

創立年代不詳
宝永八年(1711)現在地に社殿造営
明治二年(1869)拝殿建立
明治六年(1873)羽黒神社と改称
平成九年(1997)拝殿新築 御本殿上屋造営
御祭神 稲倉魂命いなくらたまのみこと

羽黒神社

拝殿向拝中備は獅子の親子。

唐獅子
唐獅子
唐獅子
唐獅子

中備の裏には「栃本村 彫工 立河芳司藤原伴」と銘がありました。この人は立川芳司と彫る事もあった様です。それから最後の文字は「」に似ていますが パソコンでは見つかりませんでした。

栃本村 彫工 立河芳司藤原伴◯

彫刻は明治二年の拝殿建立時の物でしょう。時代が下ると字も上手くなる傾向にありますね。

木鼻の象と獅子。

獅子鼻と象鼻

木鼻の腹には寄進者らしき銘があります。

獅子鼻と象鼻

御本殿を見て行きます。

羽黒神社

御本殿はいつ頃の物なのかは分かりませんが 老朽破損のおそれから平成九年に上屋を建てた との事。彫刻の作風から考えて拝殿とは違う彫師だと思いますが 本当のところは分かりません。

羽黒神社御本殿

妻壁には雲龍の彫り物がありました。

龍

胴羽目は唐獅子牡丹。

唐獅子牡丹
唐獅子

脇障子は竹に鶴です。二羽 ひょっとすると三羽いるかも知れません。

鶴

背面です。

羽黒神社御本殿

胴羽目は 高砂。

高砂

まるで 果たし合いに向かう剣豪の様な殺気を醸している おうな。 

高砂 嫗

迎え討つのは宮本武蔵ではなく 笑みを絶やさないじょう

高砂 尉

左面です。

羽黒神社御本殿

妻壁の雲龍。

龍

胴羽目は鯉の滝登りです。

鯉の滝登り
鯉の滝登り

脇障子。水鳥かと思っていましたが よく見ると背に甲羅の模様が刻んであるので これは亀なのでしょう。

亀

見る限り老朽破損のおそれが拭えない状態ですが 末永く崇敬される事をお祈り致します。

YouTube 画面の設定⚙️で画質を調整してください

刺青師・龍元

019(2026.03.18)

コメント

タイトルとURLをコピーしました